国連:シリア政府軍による塩素ガス使用を非難
2015年04月17日付 al-Quds al-Arabi 紙
■国連:シリア政府軍による塩素ガス使用を非難
【国連:アブドゥルハミード・スィヤーム】
国連安全保障理事会の会議において、シリア人医師たちが、先月の塩素ガスによる攻撃に見舞われた3人の子供の命を助けようとして、叶わなかった様子を写したカメラ映像を提示し、大使らは涙で瞳を濡らした。
1-3歳の子供たちが搬送された病院の院長であるムハンマド・タナーリー医師は、「シリア北西部のイドリブ県にあるサルミーンの村で3月13日に起きた攻撃によって、3人の兄弟と彼らの両親、祖母が殺された」と述べた。
シリア政府軍及び反政府軍は、塩素ガスを含んだ「樽爆弾」を使用したことを否定している。化学兵器禁止機関(OPCW)は、同爆弾はヘリコプターから投下されていると指摘している。シリア空軍がこの紛争においてヘリコプターを所有している唯一の当事者である。
米国が準備したこのクローズドな非公式会議では、タナーリー医師と、シリア=米国医師会会長のザーヒル・サフルール医師、2013年8月にダマスカス近郊の町グータで発生したサリン・ガス攻撃の生存者の一人、クサイ・ザカリヤ氏が発言した。
米国国連大使のサマンサ・パワー氏は、会議について「非常に特別で、感情に大きく訴えかける」ものであり、「会議の間、涙で目が見えなかった」と述べた。また、会議の出席者たちは、出席者の多くが涙したと述べた。
(後略)
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( 翻訳者:長沼希実 )
( 記事ID:37335 )