レバノン:サウジアラビアの資金提供によりフランスから武器受け取り
2015年04月21日付 al-Hayat 紙
レバノン軍へのミサイル引き渡し、昨日(AP)
レバノン軍へのミサイル引き渡し、昨日(AP)

■レバノンがミサイルと軍事機器を受領、費用はサウジアラビアがフランスに支払い

【ベイルート:本紙】

20日午前、フランスの武器でレバノン軍を武装するという、サウジアラビアによる前例のない贈り物は、対戦車ミサイル「ミラン」と、監視強化及び国境防衛のための軍事機器と装置の最後の一式をレバノン側が受け取って、有言実行される形となった。ラフィーク・ハリーリー国際空港での大規模な式典で、サウジアラビアのアリー・アワード・アスィーリー在レバノン大使は次のように述べた。「レバノンには安定維持のための支援が必要であり、これらの武器は、30億ドルにおよぶ、サウジアラビア王国の誠実さと献身的姿勢を疑う者へのメッセージである」。

また、受け渡しには、フランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン国防大臣、レバノンのムクビル・サミール副首相兼国防大臣、上述のアスィーリー大使、フランスのパトリス・パオリ在レバノン大使、レバノン軍司令官ジャン・カフワジー大将と同司令部の参謀全員が参加した。

20日にフランス製兵器の最初の一式を受け取ったことで、レバノン軍の装備は新しい局面へ突入する。それは、テロ攻撃に直面する中で急務であった、様々な武器の質の向上である。これらのテロ攻撃によって、国家の継続的な安定を脅かす集団に対抗するための監視強化と国境防衛が求められていた。

ル・ドリアン国防大臣は、このような状況の中で開催された式典の中で、次のとおり強調した。「治安面における地域情勢はここ三年で著しく悪化した。これは同地域諸国家に対する脅威が存在するためである。この情勢下、レバノンが混乱の広がる同地域の安定要因であり続けることに、フランスが意志と希望を持っていることを改めて確認している」。

(後略)

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( 翻訳者:高坂美帆 )
( 記事ID:37353 )