トルコ国旗を守ったのは、この若者
2015年04月28日付 Milliyet 紙


アメリカ合衆国で、アルメニア系住民たちがトルコ国旗を冒涜した際、サカルヤ県ヘンデキ郡出身の若者が国旗をデモ参加者たちから奪い、反対の意を示した。続いて国旗に行われた冒涜に「やめろ」と言った若者は、捕えられた。事件の様子を写したビデオは、SMSにおいて短期間の内に最も拡散されたビデオの一つとなった。

アメリカ合衆国で145トルコ系アメリカ人市民社会団体によって設立された運営委員会によって、ホワイトハウスの前から始められた「平和と団結」デモ行進に参加した約7000人が、午後からトルコの在ワシントン大使館にやって来た。

アルメニア人たちが向かい側の道で待っている間にトルコ国旗に行った冒涜に対し、サカルヤ県出身の若者が「やめろ」と言った。トルコ国旗に行われた冒涜をに介入し、オヌル・ナル氏であると明らかにされたこの若者は、捕えられた。

■「我々を一つに、切り離すな」

トルコとアメリカの国旗を持ち、「我々を一つに、切り離すな」、「非難ではなく和解だ」、「我々はトルコと共にある」、「祖国に平和を、世界に平和を」と書かれたプラカードを掲げた何千もの人々が、その後アルメニア系のデモ参加者たちによるデモを大使館の前の歩道で行うことを望まず、4月14日以降大使館の建物の前で番をするグループと合流した。

■トルコ国旗を燃やそうとした

毎年そうであるように、アルメニア系住民が今年もトルコ大使館の前にやって来て、デモを行うことが予想されていた中、デモに参加した何千もの人々が何時間も大使館の前から離れなかった。アルメニア系住民はトルコ国旗を燃やそうとした。アルメニア系デモ参加者は午後にトルコに反対するプラカードを掲げて大使館の向かいの道に集まり始めた。トルコを、1915年のアルメニア事件に関する主張を認めないとして非難するデモ隊は、トルコに対してシュプレヒコールを行った。

■アゼルバイジャン系の若者が、トルコ国旗を守った

手にアルメニア国旗を持ったデモ隊は、掲げたスローガンと共にアメリカ合衆国のバラク・オバマ大統領へ、大統領選挙期間に自分たちにした約束を守るように叫んだ。集まった歩道からトルコ人たちへ罵りの言葉をかけたアルメニア系の人々は、2回もトルコ国旗を地面で踏みつけようとした。これを見たトルコ系住民はアルメニア系住民へ反感を示し、双方の間で短い緊張が走った。大使館前で待っていた警備隊は、グループの中の数人の間で起きた短い喧嘩を止めた。
一方アルメニア系グループの前を、車の中にあったトルコ国旗と共に通り過ぎたアゼルバイジャン系住民をアルメニア系住民が止め、妨害した。車の中の国旗を取ったアルメニア系グループを、そこで待っていたトルコ系の若者が止めに入った。

■捕えられた

車から降りてアルメニア系住民たちに立ち向かおうとした人は、怒号が飛んですぐ警官によって捕えられた。デモは、警察が講じた対策により夕方には終息した。トルコ系グループはその日の終わり、大使館前で独立マーチを歌いながら別れた。

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( 翻訳者:鈴木歩実 )
( 記事ID:37406 )