基礎科学をいかに守るか―物理・化学・生物の諸学科定員われ
2015年05月02日付 Hurriyet 紙
昨年25大学の物理・化学・生物学科で定員われが起こった。
学生がたった2人の数学のクラスもある。原因はこれらの学科の卒業生が就職活動で困難に直面したことだ。YÖK(高等教育機構)のサラチ会長は、卒業生に新たな肩書きを与える、奨学金の奨励といった取り組みを通して学科の人気を上げる努力をしてきたと語った。
高等教育機構(YÖK)が、基礎科学の学科(物理・化学・生物)への志望者の減少と空き定員の増加を受けて行った、いくつかの学科に定員を割り当てないという発表は、議論を引き起こした。YÖKのイェクタ・サラチ会長は「基礎科学を選択することになる者への奨学金や新規雇用の場の創出といった措置に尽力している。新たな定員数計画も立てられる予定だ」と述べ、この分野を志す人々に青信号を示した。
■卒業者に新たな肩書き
サラチ会長は卒業者に新たな肩書きを与えるといった措置がとられるだろうと話し、「これらの措置により、定員割れを起こした学科や定員が割り当てられないいくつかの学科も来年度には再び学生を受け入れられる状態になるだろう」と述べた。サラチ会長は定員が割り当てられない学科ですでに時間割が組まれている場合にとられる対策を以下のように述べた:「これらの学科の教員は、彼らと相談のうえ、自身の大学の大学院課程で授業を続けることや、研究プロジェクトで自分を活かすといったような選択肢が考えられている。」
■上位2万人に奨学金
YÖKのイェクタ・サラチ会長はTÜBİTAK(トルコ科学技術研究機構)副代表のメフメト・チェリキ教授を訪問し、基礎科学(学科)の上位5000人に与えられる奨学金を、上位2万人にまで引き上げる提案をした。
■上位1万人までは1000トルコリラ
学部決定試験(LYS)での数学-科学(MF)の点数の区分において上位5000人の中に入っていて、数学・物理・化学・生物学科に入学する学生に月2000トルコリラの奨学金が与えられている。また高等教育進級試験の第一点数区分で5000~1万位の中に入った学生には月に1000トルコリラの奨学金が与えられている。
■学生はいないが240人の研究者が働いている
2014年、ÖSYS(大学入試センター)での基礎科学の状況と教員数は以下の通りである。
生物:学生受入が0人である大学は3校、教員は31人。
学生受入が1人である大学は2校、教員は25人。
物理:学生受入が0人である大学は14校、教員は131人。
学生受入が1人である大学は10校、教員は162人。
化学:学生受入が0人である大学は8校、教員は78人。
学生受入が1人である大学は10校、教員は114人。
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( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:37430 )