「ディヤルバクルはクルディスタンの首都」ビトリス県知事発言
2015年05月05日付 Radikal 紙


ビトリス県のオルハン・オズチュルク知事は、県PRの場でイメージの重要性について語った際、ディヤルバクルを例に出し持論を唱えた。オズチュルク知事は「ディヤルバクルの名物といえばスイカやカダイフだ。しかしディヤルバクルと聞いて思い浮かべるのは?ディヤルバクル自治体は平和民主党(BDP)系であるから、クルディスタンの首都と認識されている」と述べた。

ビトリス県のネムルト火山湖が2010年度欧州「訪れたい観光地」リストに選出されたことで、文化観光省主催の報道陣ツアーに参加したジャーナリストらは、ビトリス県のオルハン・オズテュルク知事を表敬訪問した。オズチュルク知事は、(クルド問題)解決プロセスは地域の観光業に大きくプラスになると指摘した。また、県をアピールするためには冊子やパンフレット、動画ではなくもっと違う物が必要だとし、その土地の人々、芸術家や文学者を紹介することの重要性を説いた。

一方でオズチュルク知事は、それぞれの土地には名物となっているものもあるとし、ディヤルバクルを例に出し次のように語った。

「例えば、ディヤルバクルの名物といえば何を知っているだろう?スイカやカダイフ(※1)で有名だ。では、ディヤルバクルと聞いて思い浮かべるものは?昔の認識で、我々がディヤルバクルと言うなら、何を思い出すでしょうか?ディヤルバクル自治体は平和民主党(BDP)系であるから、クルディスタンの首都と認識されている。けれども一方で、ディヤルバクルには150基ものサハーバ(※2)の墓石が残っている。(サハーバたちは現在のディヤルバクルへ)実際にやって来て、住みついたという。私たちのよく知る偉人が愛した土地なのである。しかし、イメージは全てのものに優先される。私たちはイメージをつくることはできないのだ。ディヤルバクルといえば真っ先にテロが思い出されるのである。ブルサと聞けば、桃が真っ先に浮かぶだろう。しかしブルサには桃はもうないのだ。テロ事件でPR活動に支障をきたしているわけではない。PRは認識やイメージの問題である。私たちはこの認識やイメージ操作という点で、かつての古めかしいやり方を一つ一つ捨て始めたのだ」

(後略)

※1:小麦粉で出来た菓子の材料で、針のように細い麺状の生地。
※2:教友、預言者ムハンマドと直接話したとされるムスリムを指す。

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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:37450 )