チュニジア:モナスティル・カーニバル、世界へ愛のメッセージを発信
2015年05月09日付 al-Hayat 紙


■チュニジア:モナスティル・カーニバル、世界へ愛のメッセージを発信

【チュニス:サーリフ・スウィーシー】

チュニジアのサーヘル地区(首都の南180km)に位置するモナスティル市で開催された大規模なカーニバルに、大勢のチュニジア人が参加した。それに合わせて、その史的価値と来訪者数に鑑みて、国内で4番目に重要な史跡とされるリバート要塞も、再び公開された。

同要塞は、アッバース朝のカリフ、ハールーン・アッラシードの時代、ヒジュラ暦80年(西暦796年)に、ハルサマ・ビン・アル=アウヤンによって建てられた、主要な軍事防衛拠点の内の一つとして知られている。要塞の警備は、港の警備員が志願して担ったとされ、ムラービト朝に関する歴史文献にも記述がある。また、15世紀から18世紀にかけては、要塞の大規模な改築が幾度か行われた。

カーニバルでは、文化・芸術活動に関心を持つ、ハンディキャップをもつ若者のグループによる文化芸術団体「アポロン」が、活動費の不足を訴えるデモンストレーションを実行した。「世界がモナスティルに集う」というスローガンのもと、文化省と観光省との協力で、モナスティルのインターナショナル・カーニバルは催された。デモンストレーションにはイギリス、ケニア、ボローニャ、チュニジア国内など、10以上の民俗グループから、250名以上の男女が参加した。

このデモンストレーションは、「アポロン」所属の子供らのアイデアで始まった。彼らが力を入れたのは、多彩なストリートアートに関連した活動やデモンストレーションの企画で、芸術や創造性の異なる領域が互いに感化することを意図した。同団体は、彼らのアイデアを引き継ぎ、その考えや目的、パフォーマンスの行程や財務を含む彼らのアイデアを引き継いだ。間もなく、この提案は同団体の目的に賛同する多くの関係者から支持された。

(後略)

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( 翻訳者:角田幸穂 )
( 記事ID:37478 )