ジャガイモの値段が巷で[キロあたり]5リラ(約224円)を越えた後に輸入が話題となると、生産者はこれに気をもんだ。
ネブシェヒルにおけるジャガイモの生産、貯蔵、販売を担っているアルペル種苗会社代表のオメル・ファルク・アルペルは、トルコで輸入が許可されれば、ジャガイモ生産は終わると述べた。トルコでの生産コストは、世界の生産者よりもかなり高いとしたアルペル代表は、「輸入が許可されたら、アダナ、コンヤ、カイセリ、ネブシェヒル、ニーデといった県の農家は大きな損害を受ける。なぜならば、私たちの生産コストでは世界と競えないからである。私たちは重油を小売り価格で買っている。電気と肥料の値段も高騰している。ヨーロッパでは、値段も安く、援助も大きい」と述べた。
ジャガイモの生産・販売を25年間続けてきたと述べたアルペル代表は、この間10回から15回このような価格の変動を経験したとした。それらは無計画性から起 こったと強調した同氏は、2011年-2012年は、生産分野でジャガイモの収穫量がとても多くなった。私たちは政府から何度も輸出奨励するようお願いした。しかし、援助はタイミングが遅く、僅かなものだった。2012年には、ジャガイモが捨てられた。この痛みを現在消費者が経験している。なぜなら、ジャガイモ生産者はとても困難を経験したからだ。この結果、2014年と2015年の生産は減少した。価格も上昇した。ジャガイモの生産量が、平均500万トンであったのが、2012年は700万トンにのぼった。消費はというと平均450万トンである。その後、ジャガイモ生産量が400万トンから420万トンに落ちると、国内市場で不足した」と話した。
アルペル代表は、ジャガイモの種の多くも輸入されており、農家の購買力が低いので、種を買うことができないと述べた。倉庫にジャガイモを隠して退蔵しているという情報が、認識操作であるとし、次のように話した。
「一種の認識操作と憶測であると思う。これほど大量にジャガイモを生産していた国の全てのジャガイモがネブシェヒルにある倉庫に貯蔵されている。そのため、一部倉庫では、少量だとしてもジャガイモがある。ある人が11万トンのジャガイモを貯蔵して、市場を操作するということはありえない。ジャガイモ市場は、需要と供給によって決まる。ジャガイモの出荷まであと少しのところで、誰も退蔵しない。現在、倉庫にあるのは種として使用される予定のジャガイモである。種まきのためだけに3000トンが必要である。私の倉庫にこうしたジャガイモがある。それらは、食用ではなく、来年の苗となるジャガイモである。
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:37480 )