オンライン巨大書店アマゾンの最も多く売れた最初の2冊の本は大人の塗り絵であったと言うことに対し波紋が広がっている。この予想しなかった売り上げの不思議な点とは別にイギリスで最も売れた10冊の本のうち5冊もこの種の本であったことが関係者の頭をかなり混乱させ始めた。この諸々の本のうちの1つであるジョハンナ・バスフォード氏著の「ひみつの花園」という本が先日トルコでも出版された。
アルベルト・マングェル氏は理想の読者とは最も売れた本のリストを尊重しないとは言っているものの、そのように遠くで何が最も売れているのかというのを見ないままするのは難しい仕事だ。時代の心と傾向を反映したこれらのリストが、数年後彼の関心にとって大きな素材となるのは間違いない。この沢山売れた本のリストがどのように形成されたのかはさておき、世界のオンライン巨大書店アマゾンの売上トップ2の本が大人の塗り絵であったことを述べるのは紛れもない驚くべき状況である。この予想しなかった成功の不思議さの一方で、イギリスで最も売れた10冊の本のうち5冊もこの種の本であったことが関係者の頭を非常に混乱させ始めた。
■2年間で140万部が売れた
ハーパー・リー氏の7月に出版が予定されているという「Go Set a Watchman」という本が、アマゾンで長期にわたって最も売れた本リストのトップに君臨していた一方、この誰もが予想した本を抜いた塗り絵の成功が注目を集めている。世界的に有名なこれらの本の背景にある秘密を見抜くのは簡単ではない。このテーマにおいて出口を見つけるために説を唱える者もいる。スコットランド出身の作家、ジョハンナ・バスフォード氏の「ひみつの花園」(全ての年齢層のためのクロスワードパズル、塗り絵及びデッサン付の本)が2013年3月から世界中で140万部売れた。アメリカとイギリスで非常に売れてトルコ語でも4月13日に出版された本の裏表紙には、以下の文が書かれている。「この謎のために本のカバーを捲って開けた時、あなたは沢山の形のそして調和のとれた曲線の只中にいるでしょう。子供も、ペンの秘密に捕らえられた大人も、この本のあらゆるページで自然から刺激を受けて、準備されたデッサンの冒険、隠されて見つけられるのを待っている興味深い生命たち、人生の沢山の色を使うことが出来るキャンヴァスに出会うでしょう。どれもが手で準備された楽しさが見つけられることを、想像力で完成されることを、そして空白とあなたたちの判断によって色を塗ることができる絵があなたを待っています。」
ジョハンナ・バスフォード氏は「ひみつの花園」の後、数週間前に「ねむれる森」という題名の、現在までに226,000冊を売り上げた本を出版した。バスフォード氏は、塗り絵には大きなリラックス効果があり、人々がこのためこれらの本に興味を示していると考えている。成功の背景には塗り絵がストレスを減らし、個々人の中にある子供心を喜ばせることができるという見解を持つことは可能だ。しかしただこれだけの理由に落ち着くのは間違っている。小さな製本所から出たこの塗り絵の成功は出版社も予想していなかった。突然リストを「ひっくり返した」塗り絵に続いて多くの出版社が同じ種類の本を出版し、これらも当然関心を集めた。
■出版社を驚かせた関心
イギリスで最も売れた本のリストにバスフォード氏の2冊の本があると同時に、リチャード・メリット氏の「アート・セラピー カラーリングブック」、ミリー・マロッタ氏の「アニマル・キングダム」という題名の塗り絵もイギリスで最も売れた本のベスト10に入っている。出版社らはこの種の本は特に密集した都市の生活の騒々しさに大変なリラックス効果をもたらしてくれると話し、塗り絵がこれほど深い関心で迎えられるとは予想していなかったことを認めざるを得ずにいる。これらの本に示されたこの関心の背景にあるもう一つの要因として、これらの本はどんな芸術的能力も要求していないということがある。これと並んで、ソーシャルメディアで塗ったページを共有し合う人が瞬く間に増えていることも、これらの本に対する関心を増やしている要因の一つである。かなり多くの読者がこの目まぐるしい日々の中で色彩とデザインが提供している静けさと安らぎを探していることは、この関心がそのような一過性の熱狂ではないことの指標であると言うことができる。
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( 翻訳者:満生紗希子 )
( 記事ID:37491 )