ルノー・ブルサ工場などで賃金問題ストライキ
2015年05月15日付 Hurriyet 紙


トルコ金属工業労働組合の情報によると、オヤク・ルノーに続き、トファシュ(TOFAŞ)でも300〜350人の従業員がストライキを起こした。ルノーの工場は従業員の賃上げ要求による生産停止を受け、5月18日月曜日まで工場を休業したと発表した。別の自動車メーカーのトファシュもショートメッセージで生産を停止したと通知した。

従業員たちはトルコ金属工業労働組合管轄のボッシュの工場では、労働協約で認められた60%の賃上げ適用のため、昨日の深夜0時にストライキを始め、現在も続けている。従業員たちはシフトに入らず、工場の生産を完全に止め、工場幹部が賃上げ要求に前向きな回答をしない限りストライキを続けると述べた。

1日中行われた話し合いは決着しなかった。従業員たちは工場の前を離れず、要求を繰り返した。これに対して工場幹部は工場を5月18日月曜日まで休業すると発表し、従業員たちに解散を求めた。従業員たちは工場を離れないと伝えた。

■トファシュも生産停止

同様に従業員がストライキを起こしたトファシュの工場も生産停止を決定したことが分かった。トファシュの従業員たちに送られたショートメッセージには次のように書かれていた。「従業員の皆様、会社の上層部の決定により、本日21時30分をもって生産が止まりました。同時に4番扉から送迎バスの運行が予定されています。5月16日土曜日に実施が予定されていた時間外勤務も中止します。生産再開の日程については別途皆様に通知します。この他に出勤が必要と見られる職員には上司から連絡があります。」

■MESSから従業員にメッセージ

一方、MESS(トルコ金属工業労働組合)のメフメト・ジェラル・ベティル会長の名前で行われた発表では従業員が罪を犯したとされた。発表は次の通りだった。「最近、特にブルサでの会員運営における進展がMESS執行委員会と会員の注目を集めている。2015年5月15日以降、我々の会員であるオヤク・ルノー自動車工場株式会社とトファシュ・トルコ自動車工場株式会社の工場で始まった工場の占領と集団ストライキという行動の中で、事件は残念ながら法に触れる結果となった。

会員運営を定めている2014-2017期MESSグループ労働協約はつい最近の数カ月前に、3年間の契約に署名され、締結された。この種のストライキによって3年間有効なグループの労働協約の条件に対して不当な要求を行うことは違法行為だ。署名されたグループの労働協約にいかなる変更もしないということはMESS総会によっても承認された。会員の工場における違法行為がすぐになくなり、一刻も早く労働の平和が構築されることが、何よりもまずトルコの利益のために必要だ。このため全ての従業員に常識をもって行動し、仕事に責任を持ち、職場や国の経済に害を与える違法行為をすぐにやめるよう呼びかける。」

■座り込み

ブルサのオヤク・ルノー自動車工場で従業員が労働組合の変更と賃上げを求めて生産を停止させた後、同様の行為がトタシュ自動車工場でも起こった。16時にシフトに入った従業員たちは変更がなかったために中に入れなかった。生産ラインが止まる一方、工場の上層部と従業員の間の話し合いが続いていることが分かった。

イスタンブルへ続く道にある工場から16時45分にシフトを終えた従業員たちは座り込みを始める一方、シフトに入る16時30分から0時30分までのシフ トの従業員たちは仕事に就かず、生産を止めたと分かった。トルコ金属第3支部のザフェル・オズトゥルク支部長はトファシュのいくつかの部署で従業員が行動を起こした結果、車を生産ラインから降ろせなくなったと明かした。オズトゥルク支部長は、この件に関して今はこれ以上発表を行わないと述べた。5千人の従業員が勤務するトファシュの工場の従業員も、昨日から行動を起こすオヤク・ルノーの仲間たちのように雇用者が追加協約を結ぶことを求めている。

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:37528 )