フォード・オトサンCEOのイェニギュン氏:「コジャエリ工場での生産が再開されました」
「名前もどこから来たかも分からないある集団が、工場へ出勤途中の従業員たちを乗せたバスを無理やり止め、運転手を脅してバスを横転させるような、そんな悪事を働いたのです」
フォード・オトサンのCEOであるハイダル・イェニギュン氏は、コジャエリ工場での生産が再開したことを明らかにした。
同工場の生産に関するアナトリア通信(AA)の取材に対し、ブルサでの事件の影響で資材が調達されなかったことやコジャエリ工場で生産が止まっていたことを付け加えた。
イェニギュン氏は「今日の午後4時まで生産を止めていましたが、我々にとって最も重要な資材調達の相手であるジョシュクニョズ会社が昨夕から稼動を再開しました。今朝まで完全に安定するのを待ちました。その後、従業員たちに『もう大丈夫です、今日の午後4時に作業を再開しましょう』と伝えました。こうしてコジャエリ工場での生産が再開しました」と話した。
全体を通して見るとそれほどトラブルとはなっていないのは、ブルサで起きた事件のような状況にないからだとし、次の様に述べた。
「しかしながら、つい一時間前に悲しい事件が起きました。名前もどこから来たかも分からないようなある集団が、我々の工場へ働きに来るはずであった従業員たちを運ぶバスを無理やり止め、運転手を脅してバスを横転させるという暴挙にでました。この点について我々は捜査局へ通報し、取締りが行われています。皆緊張しています。」
■「労働者が文句を言い、組合が文句を言われるが、本当の被害者は工場だ」
「全工場がある一定のレベルの生産を行っており、この生産が事件の影響を受けた。およそ2-3日の間、稼働をほぼ終日停止させました、つまり3000から4000もの自動車を製造できなかったということです。しかし事態は少し変です。文句を言っているのが労働者で、文句を言われているのが組合、しかしながら実際に被害に遭っているのは工場なのです。」
「また、労働者たちのこうした要求は当たり前のものであり、民主主義の下の権利です。しかしこの民主主義的要求を伝える方法が適切でなく、1日あるいは1日半程度なら認められるが、一旦メッセージが届いたならその後は平和的な方法で活動すべきです。」
「工場の7日間および3日間にわたる稼働停止の原因となったこの状況は、労働者の意見を伝えるという目的から逸脱しており、トルコ経済に対する大きな衝撃となったことを示しています。労働者たちから寄せられたメッセージが、大臣や産業経営者、組合によってしっかりと受け止められたと聞いております。もうすでに生活が普段通りに戻り、平和とともに進んでいく必要があります。そうでなければ再びこういったことが起こるでしょうし、もはや取り戻しのつかない事態になるかもしれません。」
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( 翻訳者:三井景介 )
( 記事ID:37574 )