インタビュー:コプト正教会教皇タワドロス2世は語る
2015年05月23日付 Al-Ahram 紙
■教皇タワドロス二世、本紙に対して:エジプトの未来に希望をもっている。教会にとって政治は不得手であるが、祖国への役割は実行する。
【ウィーンでの対談:ムスタファー・アブドゥッラー】
2012年11月に教皇位に就任以来、アレクサンドリアの教皇・聖マルコ総主教の教皇タワドロス2世は、静かで穏やかに、討議の喧騒を離れ、エジプトのための祈りに専念していた。しかし、今回オーストリアへの訪問に際して、本紙に対し、コプト問題、現在のエジプトの状況、来る国会選挙での教会の立場、外国訪問とその目的、自身の健康状態について語り、そして「エジプトは神の手に守られている」ことへの確信を本紙に対して強調した。
対談の内容
—オランダとイタリアを周り、オーストリアを終着点とする聖下のヨーロッパ訪問に関して、まずお伺いします。
私はこの訪問をオランダから始めました。ここでは、オランダ主教であるオルサーナ主教と共に、一週間のうちに当地のすべてのコプトの教会を調査しました。また、教会を訪れて聖別の儀式を行う機会もありました。これは、当地の我々の管轄するすべての教会への初めての訪問でした。
訪問の第二部は、二つの期間に分けられますが、その際に隔年で開催される会議がありました。この会議には全ての主教や司祭や助祭といった、ヨーロッパの我々の管轄する教会に奉仕するすべての人々が集まります。実際のところ、一度で全ての国を訪問するための十分な時間はありませんでした。そのため、オランダのような、中心的な国を訪問し、そしてすべての聖職者の集う場に行き、会議を共に開催したのです。この会議では、教会活動の一部に認められる問題や、それらの解決策を見出す作業について議論しました。それと同時に、我々の教会で行っている活動の進展に関しての再確認を行いました。
(後略)
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( 翻訳者:井森彬太 )
( 記事ID:37606 )