衛星放送、沈黙の殺人者(1)
2015年05月06日付 Jam-e Jam 紙

衛星放送で放映されている連続ドラマの多くは、制作国ですら放映の許可を与えられていない

【タペシュ(ジャーメ・ジャム紙水曜版付録)】衛星放送で放映されている連続ドラマは、家庭内の新たな不安要素となっており、親しい集まりや家族のメンバーの間でも、ときに話題となることがある。こうした連続ドラマの特徴の一つとして、それらが突如として〔人々の間に〕伝染してしまうことが挙げられる。

 衛星放送チャンネルの番組が人々にマイナスの影響を及ぼしたとか、多くの人々の生活を一変させてしまったとかいった話を聞いて、多くの人は、衛星放送を視聴したことで被害を受けた人たちはしっかりとした意志のない人々なのだろうなどとつぶやき、こんな映画を観たところで自分に影響が及ぶはずはないと考えるだろう。

 しかしながら、被害を受けた犠牲者たちもまた、初めはそのように考えていたというのが実際のところなのである。イランの文化に反した連続ドラマの視聴が人々に及ぼす影響は、一晩で明らかになるものではない。

 例えば、ある人が夜に映画を見て、寝て、朝に目が覚めたら、その人の文化が変わってしまった、というようなものではないのである。こうした映画や番組というものは、徐々に、ゆっくりと、人々の行動に影響を及ぼしているのであり、その人が影響を受けた、あるいはその人の文化まで変わってしまったということに、その人は気づかないものなのである。

 先週、〔イラン国営放送の〕番組「ビーラーヘ」は、衛星放送で放映されている連続ドラマの視聴が及ぼすマイナスの影響について分析・検討した。この番組では、こうした連続ドラマの視聴によって、生活の仕方が変わってしまった人々が出演した。彼らはこれらの連続ドラマの影響で、一生の悔いとになってしまうような罪を犯した人々である。

つづく


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( 翻訳者:SS )
( 記事ID:37648 )