衛星放送、沈黙の殺人者(4)
2015年05月06日付 Jam-e Jam 紙

強姦

 衛星放送から流れてくる番組のもう一人の犠牲者に、殺人の罪で逮捕された14歳の少年がいる。彼は9歳になる子供に暴行をはたらき、この9歳の少女が事の真相を他人にばらしたことを知って、少女の殺害計画を実行に移したのであった。

 少年は次のように言っている。「自分のしてもらいたいことをマアスーメ〔※殺された少女の名前〕にさせるために、彼女を殴りました。彼女の体に熱湯をかけ、彼女に暴行を働きました」。

 少年は、こうしたことは衛星放送や卑俗な映画で観て、そこから覚えたと述べた上で、「とても悪い気分です。夜寝ることができず、マアスーメの夢を見ます。彼女のことをいつも考えてしまいます。もしマアスーメが今ここにいたら、この男を殺せ、と言うでしょう」と話した。

 少年は最後に、こうした映画を観たことに不快の念を述べた上で、自分の行動が変わってしまった主な原因は、衛星放送で流れている映画を観てしまったことだと指摘した。

衛星放送受信機なんて買わなければよかった

 番組の続きで、家族の娯楽のために衛星放送受信機を買ってしまった父親が登場した。彼は次のように述懐している。

当初、子供たちは衛星放送で放映されている映画を観ることに熱中していました。私は家の外で自分の仕事をしていました。そんなある日、私もひょんなことから衛星放送で放映されている映画を観ました。普通の家族映画でした。

「こんな映画をみんなで観たからといって、何の問題があるっていうんだ」と私はつぶやきました。確かに女性たちは、映画の中でヘジャーブを身につけていませんでした。それは、彼女たちの文化が私たちのそれとは異なるためでした。それ以外にこれといった問題は、映画の中には認められませんでした。私自身、少しずつ映画に興味を持ち始めました。

ところがです。残念なことに数年後、衛星放送で放映されていた映画が私の家族に負の影響を及ぼしていることに、私は気がつきました。今となってはもはや、あまりに遅すぎました。これらの映画のせいで、私の子供たちはもはや、私に敬意を払わなくなりました。それまではきちんとヘジャーブを身につけ、礼拝も欠かさなかった妻や娘の行動も、様変わりしてしまいました。

勉強のことをいつも考えていた息子は、今や外出しようとすると、一時間も鏡の前に立って、時間を無駄にする始末です。妻は私の元から離れてしまい、何の躊躇もなく私のいない人生を送っています。

 この人物によると、すべての問題は衛星放送を観たことによる影響のせいだという。「もしこのような結末を知っていたら、絶対に衛生受信機を買うことはなかったでしょう。家族が無許可のチャンネルから流れてくる番組を観ることを許すこともなかったでしょう」。

つづく


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( 翻訳者:ST )
( 記事ID:37651 )