ロシア輸出用巨大トマト、売れ残る
2015年06月05日付 Hurriyet 紙


アンタルヤで生産されたロシア輸出用の巨大トマト(1個当たり重量1kg超)が、ロシア通貨下落後売れ残っている。トルコ国内での販売を模索する生産者は、「ホルモン投与」の懸念に悩まされている。農業技術者会議所のヴァハプ・トンジェル支部長は、トマトにホルモンは投与されておらず、育成に際し摘果を行った特別品種であると述べた。

ロシア市場向けに特別生産し、1個当たりの重量が1kgを超える「beef」という品種のトマトが、ロシアで生じた経済危機及び通貨下落によりアンタルヤの生産者のもとで売れ残っている。農業技術者会議所アンタルヤ支部長は、約600k㎡の土地でロシア市場向けの巨大トマトととげのあるキュウリが生産されていると述べた。

■消費者の間で「ホルモン投与」の恐怖

トゥンジェル氏は、ロシアで生じた経済危機により特にトマトの輸出が減ったと述べ、トルコ国内市場に回すことで生産者救済を目指すと語った。同氏は、このトマトの品種が巨大・異形であることにより、「遺伝子組み換えや化学処理が施された」という懸念を消費者が抱いていると述べ、以下の通り話した。

「このトマトとホルモン投与や化学処理との関係はない。ハイブリッド種子でbeefと呼ばれる巨大トマトは、生産者が摘果を行い収穫される。花房の花の数を減らすことでより熟し、より大きなトマトを収穫できる。心配する必要はまったくない。この品種は、マルハナバチにより受粉する特別品種である。特別な条件で、1個当たり1.8kgまで育てることが出来る」。

■キロ当たり1.5ドルで売れるはずだった

トゥンジェル氏は、トマトがロシア市場向けにキロ当たり1.5ドルの水準で輸出される一方、トルコ国内市場では最近価格が大きく下がったことにより50~60クルシュで取引されると述べ、「ロシア市場向けに販売出来れば生産者に儲けが出るはずだった。トルコ国内市場では、トマトに対する消費者が懸念を抱えており、需要が喚起されない」と述べた。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:37723 )