妻に付きまとっていた男を殺害した夫が無罪放免—若妻、結婚後にハラスメントの被害
2015年06月01日付 Jam-e Jam 紙

【ジャーメ・ジャム・オンライン】自分の妻に付きまとっていた男を殺害した若い男性が、刑事裁判所の判決により、問われていた罪から放免された。

 イラン暦1393年モルダード月1日〔西暦2014年7月23日〕、警察官らは殺人事件発生の一報を受けた。彼らはただちにこの問題の処理に取りかかり、事件現場を訪れて、本件の捜査に着手した。警察官らが現場を訪れて判明したのは、若い未婚男性がナイフで刺されて殺害されていたということだった。本件に関する捜査が始まり、殺人の被害者はある若い既婚女性と関係していたことが分かった。

 ただちにこの女性は逮捕され、取り調べを受けた。彼女は殺人との関与を否定しようと試みたが、最終的にこの犯罪について自白し、次のように述べた。

私は殺害された被害者と交際していましたが、私たちの結婚に家族が反対したため、私は別の男性と結婚しました。ところが、被害者の男は頻繁に私を脅し、「お前の夫にお前の写真や動画を見せるぞ」と言ってくるようになりました。

彼は言ったことを実際に実行し、夫の前で私に恥をかかせました。ところがそれでも彼は手を引こうとせず、脅迫しながら、私にハラスメントを働く(性的暴行を加える)ようになりました。そしてついに、私は夫と、彼の殺害計画を立てるに至ったのです。事件当日、私は彼を自宅に引きいれ、はじめに私が攻撃を加え、その後夫がナイフで彼を刺しました。彼の遺体は荒野に遺棄しました。

 この供述により、この夫婦の一件は若い夫の逮捕と彼の自白を経て、テヘラン州刑事裁判所第113法廷に送られた。

 同法廷で夫にはキサース刑(同害報復刑)の判決が下され、妻にも禁錮15年の判決が下された。この判決は国の最高裁判所でも支持され、執行段階にまで至ったが、そこで被告らに対する審理のやり直しが認められた。

 こうして彼らの一件は、再審のためにテヘラン州刑事裁判所第71法廷に送られ、被告人らは先週、同法廷で裁判にかけられた。

 司法委員会は昨日、本件の主要被告に対し無罪放免の判決を下し、殺害された被害者はマフドゥーロッダム〔※イスラーム法上、その血を流すことが許され、キサース刑の対象とはならない者〕であると宣言した。(記者クラブ)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:8411168 )
( 記事ID:37780 )