イエメン:フースィー派の攻撃によりサウジ領内に被害
2015年06月13日付 al-Hayat 紙
■フースィー派「足元おぼつかず」‥ジュネーヴ協議はシャトル外交に
【ジャーラーン:ヤフヤー・ハルダリー;リヤド、サナア、アデン:本紙】
アラブ諸国有志連合の報道官アフマド・アスィーリー准将の発表によると、フースィー派がイエメン領土から発射した「カチューシャ」ロケット弾によって金曜礼拝時にジャーラーンにある礼拝所が被害を受け、これにより市民が一人殉死した。同准将は、歴史的価値があると見なされているサナア中心部の旧市街を有志連合の戦闘機が空爆したという可能性を否定し、それは同地でフースィー派が隠し持つ武器や弾薬の爆発であった可能性もあるとした。一方で、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)は、同地区を「世界最古の珠玉の一つ」と評し、本事件を非難した。
金曜礼拝中、国境に位置するアターヤー村でフースィー派が礼拝所を標的として攻撃した結果、サウジアラビア人の市民が一人死亡し、他一人が負傷した。
ジャーラーン地区の市民防衛局公式報道官ヤフヤー・カフターニー少佐は以下のように説明した。昨日(12日金曜)、昼13時ちょうどに市民防衛の各部隊が報告しはじめたところによると、イエメン領内からサーミタ県アターヤー村のモスク近くに軍用ミサイルが落ちた。これは金曜礼拝実施後に礼拝者たちがモスクから出てきた際のことであり、これにより礼拝所の一部が破壊されたことに加え、市民一人が死亡、他一人が負傷した。また、それに関しては、公認の市民防衛計画に則り必要な措置がとられ原状復帰がなされたという。
一方で、フースィー派はアラブ有志連合に対しイエメン首都中心部の歴史的地区に空爆を行ったとの嫌疑をかけた。レジスタンス派の進撃が伝えられる中、タイズ、マアリブ、ダーリウにおいてイエメンのアブドゥラッブフ・マンスール・ハーディー大統領支持派のレジスタンス武装者らと、フースィー派民兵や同組織を支持する勢力の間で戦闘が続いたという。また、国連は同組織のイエメン特使が明後日(15日月曜)にジュネーヴにおいて双方間の交渉円滑化を目指し、紛争当事者双方と個別に協議を行う予定であると発表した。
(後略)
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:栗原利枝 )
( 記事ID:37831 )