ヴェラーヤティー氏「いかなる外国人もイラン国内の軍事施設への査察は許可されない」
2015年06月09日付 Jam-e Jam 紙
最高指導者の国際問題担当顧問は、〔IAEAによる核関連施設に対する査察に関連して〕西洋諸国が我が国の軍事施設に対する査察について意見を述べていることに対し、「イランの軍事施設への査察は体制の見解、ならびにイスラーム革命最高指導者の強い主張により、禁じられている。アメリカ人であれ、それ以外であれ、いかなる外国人も我が国の軍事施設ないし重要施設を査察する許可は与えられない」と述べた。
イラン国営通信の報道によると、アリー・アクバル・ヴェラーヤティー氏のこの発言は、国連事務総長レバノン問題特別代表〔※ママ。正しくは対レバノン国連特別調整官〕を務めるシグリッド・カーグ女史との会談の傍らで、記者団に対して述べたもの。
天野氏、イラン核計画に逸脱はないことを再度強調
ヴェラーヤティー氏のこの発言の一方で、国際原子力機関(IAEA)の事務局長は昨日、IAEA理事会の定期会合の中で、イランが申告した核施設ではいかなる種類の逸脱行為も見られないことを再度強調した上で、「〔IAEA査察官による核施設への抜き打ち査察を可能とする〕追加議定書の実施は、同国が申告した核活動にいかなる種類の逸脱もないということについて、信頼できる形で保証するためのIAEAの能力増強をもたらすものである」と述べた。
イラン国営通信の報道によると、天野之弥氏はイランにおける保障措置協定の実施状況に関する声明を読み上げた上で、「保証措置協定で〔査察対象として〕合意された核施設では、検証作業がしっかりと行われ、いかなる逸脱もイランによって行われていないということを、IAEAは依然として強調する」と付け加えた。
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( 翻訳者:AWN )
( 記事ID:37840 )