観光業にとって困難な時期到来予想
2015年06月15日付 Zaman 紙


トルコに来る観光客の数は、2015年の最初の4カ月間では、前年同期に比べて0.5%減少した。
近年トルコを訪れる外国人観光客の中で一番多いロシア人観光客も、最新のデータによると、半分に落ち込んだ。観光市場の縮小を、観光業者も不安に感じている。アナトリア観光協会のセチム・アイドゥン会長は、2014年にトルコで起こった問題と近隣諸国での軍事的、政治的、経済的な不透明性を指摘。このため、2014年にトルコを訪れた観光客数が、36.8%、800万人にとどまり、数字が予想はずれであったと述べた。これらの不透明性は、2015年でも続いていることを強調したアイドゥン会長は、「2015年の最初の4カ月間でトルコを訪れた観光客は、前年同期に比べて0.5%減少した。」と述べた。

■警告を考慮せず

アイドゥン会長は、2015年前半、国内外の情勢と共に、観光業界で知られている問題が理由で難しいシーズンとなるだろうが、これは予期していたことだとして次のように語った。
「以前からの様々な警告を考慮しなかったため、残念ながら、観光業界で近年最も悪く、不透明な年となっている。EU諸国の経済的な問題のほか、最も重要な観光市場の一つであるロシアの情勢に関する否定的な見解と予想が残念ながら現実となった。これらが観光業界で十分に考慮されず、必要な措置が取られなかった、あるいは、不十分だった」

■急いで行動を起こす必要がある

セチム・アイドゥン会長は、観光業者の期待を以下のように述べた。
「ヨーロッパとロシアの問題だけでなく、トルコにおいて起こった選挙結果による不透明な状況がすぐに解消され、新政権がすみやかに結成されることが観光業界の一番の望みである。新政権への期待は、業界のトップが一緒になり、業界全体が前に進むような措置を取ることである。この枠組みで、観光振興法の施行、トルコ・ホテル協会法の成立、11月から3月までの社会保険料の半分を国が負担するという3621号法案の再審議が、観光業界として新政権にまず期待することである。」

観光作家・記者協会のハサン・アルスラン総書記も、新しい文化観光大臣が業界全体に目を配り、合意と対話のできる人物であることが重要だと強調した。アルスラン総書記は、「トルコの観光業は活気を失っている。新しく選出される大臣が、この事態にすぐに対応し、業界のトップと会合し、緊急で問題を話し合うことが必要だ」と述べた。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:37849 )