トルコ:シリア難民、貧困から反政府勢力の軍事訓練プログラムに志願
2015年06月14日付 al-Quds al-Arabi 紙
■トルコ:シリア難民、貧困から反政府勢力の軍事訓練プログラムに志願
【ガズィアンテプ:本紙】
特別な情報筋が本紙に語ったところによると、米国が多くの国で組織した反政府武装勢力訓練プログラムに、難民キャンプのシリア人たちが参加し始めた。そこでは、難民が経済的な問題やイデオロギーといったいくつかの要因から軍事組織の訓練に参加している。
情報筋は以下のように述べた。「反政府武装勢力に属する軍事組織はトルコにある難民キャンプの若者たちを、年齢が20歳から35歳の間であることを条件に訓練プログラムに勧誘している。軍事組織は組織的にではなく個人的に若者の引き抜きを行っている。なぜなら、トルコ政府がトルコ領内において、シリア難民が反政府勢力軍事訓練のような、いかなる軍事行動に参加することも禁じているからだ。」
「これら難民の軍事訓練への参加は、ほとんどのシリア難民が苦しんでいる深刻な経済状況に主に起因する。これらの若者や参加者たちは、キャンプ内のモスクへ向かう途中で集められる。また、彼らは訓練への参加に際し、ドロップアウトした場合や全ての訓練に参加できない場合には、すべての金銭的権利を放棄することを条件として課されている。」
これには、軍事組織が参加者それぞれに訓練への参加に際し200ドル、また訓練の終了に際し約600ドル(シリア・リラに換算しておよそ150,000リラ)に上る金額を与えているという背景がある。
(後略)
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( 翻訳者:川北真以 )
( 記事ID:37856 )