■「シーア派のダワーイシュ」…イランがイラクとシリアの100以上の党派に資金提供
【リヤド:サウード・ライス、アブドゥルワーヒド・アンサーリー】
中東地域と世界における研究と現実は、「ダーイシュ」がスンナ派である一方で、イランがシリアとイラクにおいて100党派以上に及ぶシーア派の民兵と組織を支援しており、その侵害行為と犯罪は、悪質さにおいて「ダーイシュ」の行いに勝るとも劣らないことを裏付けた。
イランはイラクにおいて民兵に資金提供と武装を施し、これら民兵の力はイラク治安組織の力を上回るようになった。複数の学者が本紙に語ったところによれば、イランの「ダワーイシュ」(「複数のダーイシュ」)は、スンナ派・シーア派両方を含むイラクのアラブ民族を標的としており、その目的はアラブ民族を排除するところにある。
シーア派の元マルジャア(宗教権威)で、現在世界イスラーム連盟事務総長の顧問を務めるフセイン・ムワッイド氏は、メディア界や政界がスンナ派イスラーム教徒により実行されているテロ活動に焦点を当てていることを不適切であると捉えている。というのも、それはあたかも「イスラーム主義」を掲げたテロはスンナ派のみに限定されると示唆するようであるからだ。同氏は、国際報道が、イランとつながりのある民兵による残虐行為を黙殺していることを批判している。
一方で、各国政府、学者およびファトワー界が、スンナ派とされるテロ組織のためのいかなる承認や支援も拒んでいる一方で、より嫌悪すべき侵害行為を行っているシーア派民兵は、イランのシーア派宗教権威からの支持と、イラン政府からの金銭的・軍事的援助を得ていることを指摘した。
欧米の学者たちとアラブ人分析家たちは、イランはイラク及びシリアにおいて、それぞれ50以上もの民兵を援助しており、それらの残虐性は「ダーイシュ」に勝るとも劣らないとの見方を示している。イランからの支援を受けるこれら民兵は、二聖モスクを破壊せんと決意する過激の極地に達している!
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:高坂美帆 )
( 記事ID:37862 )