アブドゥッラー・ギュル元大統領、側近の暴露本にコメント
2015年06月17日付 Hurriyet 紙
アブドゥッラー・ギュル第11代大統領は、近頃物議を醸しているアフメト・セヴェル元秘書が執筆した『アブドゥッラー・ギュル大統領との12年』という本に関して初めて文書でコメントした。
ギュル大統領のコメントでは以下のように述べられている。
「歴代の大統領の側近が、退職後に回顧録などを出したことは知られている。長年秘書業務を行ってきたアフメト・セヴェル氏も同じように自身が見聞きしたことやそれに対する考えに基づいて本を書いたのだろう。
残念なことに、この本は本来のものとは違う方向へ引っ張られようとしているようだ。私がこの本を書くように指示し、私が述べたことを書かせ、私の承認を得た、もしくは私の考えをそのまま反映しているなどの間違った印象を世論に与えようと努めている者もいる。
私は本の内容について指示や干渉は一切行わなかったし、またこの本が執筆されたことを快く思っていないということはアフメト・セヴェル氏に伝えてある。世の皆さんは良くご存知だと思うが、検閲と圧力は私の信条、世界観に存在しない。人々の考えや表現の自由への尊重は、私が細心の注意を払うものの一つだ。このため、私の側近であったとしても、本を書く・書かないということに私がとやかく言うことはない。であるからして、だれもこの本に対し異なった意味を加えるべきではないし、ここから異なった政治的結果を導くべきではないのだ。」
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( 翻訳者:渡辺夏奈 )
( 記事ID:37887 )