■イエメン:ラマダーン月の継続的な停電を懸念
【本紙:ジャマール・ムハンマド】
イエメンの人々は、ラマダーン月の間の継続的な停電を懸念している。現地では、電気・石油製品・家庭用ガスの危機と価格上昇が原因で、元々悪化していた生活がより困難になっている。
イエメン公共電気局は、341メガワットを供給する主な電気の供給源であるマアリブのガス発電所の運転に備え、マアリブ―サナア間の送電線の修理を開始したと発表した。イエメンの人々はこの発表を大いに歓迎したが、電線の修理はまだ完了しておらず、同発電所はラマダーン月の開始と同時に本来の供給を行うことはできないと見られる。マアリブ県(イエメン中央部)のジャドアーン地域の武力衝突により電線が破壊されたため、4月13日以降、停電が起きている。
公共電気局の総責任者ハーリド・ラーシド氏は声明で、「当機関は主に2つの問題に直面している。それは、主だった燃料発電所による供給の中断と、紛争の悪化によるマアリブのガス発電所の運転の停止の問題である」、と述べた。また、戦闘により、マアリブのジャドアーン地域にある3本の送電塔が損傷を受け、うち1本は完全に破壊されていたことも指摘した。同局の技術チームは、損傷を受けた2本の送電塔を部分的に修理し、また、完全に破壊された1本に代えるための予備の鉄塔を3週間かけ輸送した。チームは鉄塔の倒壊場所への到達に成功したため、わずか2日でイエメンの各県に電気が通るだろう、と同氏は述べた。
また、紛争により同局が被った財務上の損失は、750億イエメン・リアルを超えると発表した。そのうち500億は発電所・変電所・電線の被害、残り250億は電力販売の損失と収益の減少である。
(後略)
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( 翻訳者:吉岡奈穂子 )
( 記事ID:37893 )