オンライン花婿たち(7)
2015年06月10日付 Jam-e Jam 紙

インタビュー:どのようにして私は「偽の求婚者」の被害者となったのか

 彼女がアフマドとフェイスブックで知り合った頃、夢にまで見た男性が詐欺師だったなんて想像だにしていなかった。求婚者の姿をして、彼女のお金をかすめ取ろうとする詐欺師だったとは。アフマドはすぐに馬脚を現し、詐欺を働いたあと、行方をくらました。シーマーは訴えを起こすため、サイバー警察を訪れることを余儀なくされたのである。

--どのようにしてアフマドと知り合ったのですか?

 フェイスブックで知り合いました。彼はパイロットの服を着た写真を載せ、自分のことをパイロットだと称していました。私は客室乗務員の職業に憧れていて、アフマドと知り合った時、一歩夢に近づいたように私には思えました。

--いつあなたにプロポーズしたのですか?

 初めはインターネット上でお互いに連絡を取り合っていました。彼は友人を通じて、私の〔航空会社への〕雇用に向けて、準備をすると約束してくれました。ある日、私は書類を手渡すために、ある航空会社の前で会う約束をし、彼はその会社から外に出てきました。それを見て、私は彼がパイロットであるということを確信するようになったのです。彼はこの面会の中で、私の立ち居振る舞いや顔が気に入ったと言い、私にプロポーズしてきました。

--そのプロポーズは正式なものとはならなかったのですか?

 はい、そうはなりませんでした。〔求婚式を執り行うために〕家族の人と一緒に私たちの家に来てと言っても、そのたびに言い訳をして応じてくれませんでした。ある時はフライトがあると言い、別のある時は研修期間中だと言い‥‥。

--彼はどのような手法で詐欺を働いたのですか?

 ある日、彼が私に連絡をしてきて、ひったくりに財布を盗まれた、会社の研修で700万トマーン〔※約23万円〕を会社の口座に振り込まなければならないと言うのです。私は彼の愛に報いるため金(きん)を売り、そのお金を〔彼の口座に〕振り込みました。その後、アフマドは突然行方をくらませてしまったのです。航空会社に行って、そこで私は彼が詐欺師だったということ、嘘で私を騙していたのだということに気がつきました。彼を訴えるためにサイバー警察に行くと、彼が他にも詐欺を働いていたということをそこで知りました。アフマドはニセのプロフィールを使って、別の女性たちをも欺していたのです。

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 この事件の容疑者は、若い女性たちが訴え出たことにより逮捕され、男が犯した罪についての捜査が、捜査官らによって続けられている。結婚詐欺師は取り調べで、SNSを徘徊して結婚適齢期にある女性たちを見つけだし、結婚や雇用をエサにして彼女たちを騙し、〔金品を〕詐取したあと逃亡したと供述している。

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( 翻訳者:SR )
( 記事ID:37925 )