ダーイシュは世界終末の幻想を追い求めている!(2)
2015年06月13日付 Jam-e Jam 紙
終末論的な見方をたどると
ザルカーウィーの思想や活動については、いまだ包括的な情報は伝えられていない。しかしながら、ザルカーウィーはまさに最初の頃から、アル・カーイダの内部で新たな言説を打ち立てようとしていたということを、一部のCIA高官のメモや回顧録が示している。
この新たな言説とは、終末や宗教的未来主義〔※〕といったテーマへの信仰〔にもとづくもの〕である。これは後に、ダーイシュによってひときわ注目を集めることになる言説だ。
※訳注:今の世の破壊の先に、完全な正義が支配する「千年王国」の建設を構想する考え方を指すものと思われる。
こうした新たな考え方〔が生まれた〕原因の一つとして、おそらく終末の出来事に関するシーア派や、さらにはアメリカ人らの考え方〔※〕を仮定することができるかもしれないし、またスンナ派ウラマーらの思想を覆う、相対的空白も指摘できるかもしれない。
※訳注:キリスト教の終末思想を過激化させた、「人民寺院」や「ブランチ・デビディアン」といったアメリカのカルトのことを指していると思われる。
ダーイシュの者たちは終末論と、それに関するスンナ派資料におけるごく一部の伝承をことのほか真剣に受け止めており、彼らの機関紙『ダービク』という名称も、まさにこの新たな信条に由来するのである。
つづく
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( 翻訳者:IT )
( 記事ID:37937 )