議会開会、暫定議長最年長バイカルに書記にディレキ・オジャラン
2015年06月24日付 Hurriyet 紙
TBMM(トルコ大国民議会)で新時代が始まった。デニズ・バイカルTBMM暫定議長の開会の辞の後に、第25期議会議員らが宣誓した。開会演説でバイカル暫定議長が「暫定党首として私が最初に宣誓致します」と述べると、TBMM総会の場で笑いが起きた。同暫定議長はその演説の中で、「国民が評価する和解を各政党が成し遂げねばならない。和解は当然ながら法、倫理及び愛国心を基本にする」と述べた。エルドアン大統領は、アンカラ選出議員の宣誓前に行われたアタテュルクへの1分間の黙祷後にTBMMを後にした。アブドゥッラー・オジャランの姪のディレキ・オジャランHDP(国民の民主主義党)シャンルウルファ選出議員は、暫定書記官メンバーの肩書でTBMM議長府執行部で職務を務めた。バイカル暫定議長とオジャラン議員が一緒に映った写真は一日の重要な瞬間の一つとなった。
■ 「対立が続けられる事があってはならない」
最高齢議員ということでで暫定議長に任命されたデニズ・バイカルCHP(共和人民党)アンカラ選出議員が総会の場で宣誓し職務を開始した一方、小さな言い間違いがあった。「暫定党首として私が最初に宣誓致します」と述べた同暫定議長は、議員や来賓らから笑い声が起きた事で茫然と立ちつくした。議席を見た際にタイイプ・エルドアン大統領も一緒に笑っている様子を目にしたバイカル暫定議長は、誤りに気付き笑みをこぼし、「暫定国会議長として」と訂正し開会の辞を行った。同暫定議長は、アタテュルクが議会開会式で行ったように演説を立ったまま続けた。同暫定議長は、議会で以下の様に呼びかけた:
■ 「長期の一党支配時代」
「ここで職務を遂行する全国会議員は既に国政という我々のアイデンティティーの不可分の一部である。世界の多くの地域で国家が国民議会を築いた。我々の場合は、国家も軍も国民議会が築いた。1999年以来、世界の経済大国上位20か国のうちの一つである。これは、トルコ国民及びそれを代表するTBMMの誇りである。トルコをこの段階に到達させる事において数世代に渡って尽力し貢献された全ての人々を感謝の意を込めて偲ぶ事は我々の精神的責務である。現在、我々は新たな議会に面と向かっている。相互に理解し、敬意を表する事を義務とする人々から成る議会である。但し、協力する事で立ち上がることが出来る、手をつなぎ合う事で前進できる人々から成る議会である。国民はこの様に評価している。現在、我々はこれを成し遂げなければならない。長期の一党支配に基づく政権期の苦楽の経験の結果として国民の決断は、和解し、協力し国を運営するという方向でとられたものである。当然、和解には法、倫理、愛国心が基礎となるだろう。各政党の基本原理が平和の中での共生を不可能にすることはない。
■ 信仰団体へのメッセージ
民主主義は権力者の恩恵ではなく責務である。TBMMは、新たな民主主義の構築において多元主義的基盤に関する諸条件を有している。過去に起こった緊張、衝突、執心の結果、発生した対立を続ける諸条件はもはや存在しない。この事をTBMMが最良の方法で評価する事を私は信じている。議会のこの構造を、権力行使における障害と考えてはならない。全く逆で恐らくこの議会構造が相互理解、相互尊重、協力参加型の民主主義を実現する機会と捉えられるべきである。相互に異なる宗教的信条、宗派アイデンティティー、民族アイデンティティーを我々が有している事は、単一かつ共通の国政的アイデンティティーへ統一・統合する事において我々の妨げとはならなかったし、これからも妨げとはならないだろう。宗教・信仰の自由は民主主義社会おいて当然、宗教・信仰が組織化する契機を与える。しかし、この状況が宗教・信仰団体が実際の政治・官僚機構の領域に浸透するという結果を生むべきではない。」
総会の場で公正発展党選出議員であり障がいを持つベンヌール・カラブルン氏が最初に宣誓を行った。カラブルン議員が壇上に上がれるようスロープが用意された。同議員の宣誓後に職員らの手でスロープは壇上前に移された。その後、第25代議会議員らが順に宣誓を開始した。
<後略>
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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:37942 )