4人目の妻とも離婚—「夫の子供たちが私たちの生活を不幸なものに」(3)
2015年06月17日付 Jam-e Jam 紙
再婚する前には子供たちと相談を
【ハサン・アシャーエリー博士(心理学者)】今回の離婚の根本的な原因の一つは、男女がお互いについて最低限の情報しか共有せずに、結婚してしまったことにある。彼らは、互いのことを充分に理解し合うことなく、結婚生活を始めてしまい、結局相互理解にいたらず、離婚してしまうかもしれないという可能性を認識していなかった。
男女が簡単に離婚をしてしまうのは、こういうところに問題があるのである。そして彼らは別れたあと、どのような困難が待ち受けているのかも知らない。
通常、男女は最低限の情報と柔軟性、そして忍耐力をもって、一つ屋根の下での暮らしを始める。彼らは一人の人間と結婚するものと想像しているいるが、しかし自分たちは一族ないし一家と結婚するのだということを、まったく考えようとしない。通常、そのすべてのメンバーが干渉し、生活を混乱させてしまうような大きな家族と結婚するのだ、ということをである。多くの場合、周りの人たちの不適切な干渉が、たとえ心の中ではそう望んでいなくとも、カップルが離婚をしてしまう原因となるのである。
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男女が認識しておかなければならないのは、結婚後、彼らは共同の生活を送ることになるということ、両者とも生活に対して、それぞれある一定のシェア(取り分)を有しているということである。もし男女ともにこのことを理解し、そうした視点に立って結婚をするのなら、彼らが共同生活で直面する問題も少なくて済むだろうし、われわれとしても、カップルが離婚するのを目の当たりにすることも少なくなるだろう。
他方、2度目、あるいは何度目かの結婚をし、その際に前の結婚で子供を儲けているような人は、再婚を決める前に、子供たちに新たな環境や再婚理由について、しっかりと伝えておくことが必要である。それは、新しい配偶者が実の父もしくは母にとって代わる訳ではないということを、子供たちに理解させるためである。突然の再婚は子供たちにショックを与え、自分たちは無視されてしまったと、子供たちは感じてしまうのである。
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( 翻訳者:KNT )
( 記事ID:37949 )