CHPが発表した「メガ・シティ(巨大都市)」はどこに
2015年05月21日付 Radikal 紙
共和人民党(CHP)が述べる巨大都市がどこに建設されるのか議論の的となっている。CHPは4年間にわたってこのプロジェクトに取り組んできたが、彼らは土地が「レント(投資や資産による収益)」をうみださないよう、プロジェクトはまだ明らかにされず、政権に返り咲いたのちに、国の関係機関と有識者が共同で検討した後に、予定地を決定すると明らかにした。
CHP党首ケマル・クルチダルオール氏が「世紀のプロジェクト」と名付けたプロジェクトが明らかとなった。CHP党首は商業機能が集約された新しい「巨大都市」をアナトリアに建設することを目標としていると述べた。ただこの都市をどこに建設するのかは明らかにしなかった。
「トルコの中心」プロジェクトで、巨大都市をアナトリアに建設する予定だと述べたクルチダルオール党首からは、巨大都市に関する詳細な情報は出されなかった。ただアナトリアに建設されること、北はサムスン港―トラブゾン港、南はメルシン港ーイスケンデルン港へとつながるという情報だけが出された。共和人民党員らになぜ予定地を明らかにしないのか、問うてみた。
■「レント」を生み出さないために、公表しない
CHPのギュルセル・テキン書記長は、「レント」を生み出さないために時がどこに建設されるのかを明らかにしていないと述べた。テキン書記長は「政権に返り咲いたときに有識者と国の関係機関が共同で検討した後に、予定地を明らかにする予定だ」と述べた。
■4年間取り組んできた
CHPのクルチダルオール首相の筆頭顧問であるエルドアン・トプラク氏は、4年間にわたってプロジェクトに取り組んできたと述べた。中国と南アメリカでは同様のプロジェクトが成功していると説明し、以下のように述べた。
「2012年にブルサで行った会合で、このプロジェクトについての最初の手がかりが示された。世界中の専門家や有識者、都市設計家、我が党の幹部などとても幅広く連携した取り組みでプロジェクトを発展させ、モデルを精査した後に公表した」
■都市予定地は国家的展望に立って決定する
プロジェクトがトルコにおいて実行可能であることを示した、と述べたトプラク7氏は、「このプロジェクトは一大構想であり、予定地は政治的ではなく国家的展望に立って決定する」と述べた。これほどの大プロジェクトが環境に及ぼす影響や、都市のインフラや上部構造、交通のようなすべての詳細は、国家的展望に立って決定するとしたトプラク氏は、以下のように述べた。「巨大都市の予定地がどこになるのかは、国家的展望に立って決定される・共和人民党が政権に返り咲いたときに、最適な場所を、国内外の専門家の意見によって決定する。これは政治を越えたプロジェクトである」。
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( 翻訳者:神谷亮平、金戸渉 )
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