オマーン:外国人労働者のイフタール
2015年07月01日付 al-Hayat 紙


■オマーンのラマダーン…伝統的な食事と労働者への慈善の食事提供

【マスカト:ムハンマド・サイフ・ラフビー】

日没後の礼拝を呼びかけるアザーンの時刻に先立って、オマーンのモスクの多くの中庭は、国内にいる150万人を超えるアジア人労働者の為に解放される。彼らはこの数年間に広まった、「断食後のイフタール*」という行事の恩恵を受けている。また、通りでは、通行人に近くのモスクでのイフタールを知らせる横断幕を見ることができる。しかし、オマーン市民はどうしても必要な時を除いてはこの食事の集まりには参加せず、普通はこれらのモスク近くにある建設工事現場で働くアジア人で溢れかえっている。

「マトラフ・ワーリー」の事務所の前で見かけられる動きは、このことを如実に物語り始めた。数百の労働者は、日没後のアザーンの時刻を待って、周辺を歩き回っている。この場所には、多数を占めるパキスタン人やバングラデシュ人など、よく知られている国籍以外の人々はおらず、いたとしても極めて稀である。マトラフは商業都市で、オマーン湾岸に位置する。また、ワーリー事務所の近くの市場には、数百の小さな店が広がっている。この場所は要塞や砦、港の歴史で知られている街の記念碑的な史跡でもある。

昔、オマーンが外国人労働者に大きく開かれるまでは、この地区内のモスクのイフタールは、わずかな礼拝者だけに限られていた。しかし、労働者は日に日に増え、その割合は、最近の統計では、国民の44%に到達したことが明らかにされている。しかし、非公式には、その数はそれより大きいことが示されている。そして、そのことは、ラマダーン月、特にイフタールの時に、モスクに来る人の数に現れている。

(後略)

【訳注】
*イフタール:日中の断食を終える時刻(日没の礼拝)の後の最初の食事。

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( 翻訳者:福島大智 )
( 記事ID:38021 )