■クルド、軍事計画に対してトルコ政府に警告
【ロンドン:本紙】
クルド人部隊は昨日(1日)、シリアとトルコの国境にある町、タッル・アブヤドの奪還に成功した。これは「ダーイシュ」が同町を奇襲してからほんの数時間後のことだった。これと併行して、「ダーイシュ」のメンバーを国境から一掃することを目的としてトルコ軍がシリア領土に侵入し、同時にクルド人が国境のシリア領内に特別領域を設立するのを阻止するとされる計画に関して、クルドとトルコの間での論争が起こった。昨日、シリアのクルド人政党の中で最も大きいクルド民主統一党は、トルコのシリアでの軍事作戦計画に対して警告を発し、トルコの「無謀な」ふるまいは、「国内的、地域的、また国際的」波紋をもたらすだろう、とした。
「クルド人民防衛隊」は昨日、火曜日にタル・アブヤド東部地域に侵攻した過激組織「ダーイシュ」を駆逐した。同隊のスポークスマンであるリドール・ハリール氏によると「タッル・アブヤドの状況は収拾され、今は我々クルドの支配下にある。コバーニーでのような大きな作戦がかねてより 準備されていたのだ。」とし。数日前に「ダーイシュ」によっておこなわれた奇襲に言及した。コバーニーは、アラブ名の「アイン・アラブ」としても知られる。
また「シリア人権監視団」は、クルド人がタッル・アブヤドを奪還したことを強調したが、「ダーイシュ」のメンバーは、依然としてトルコ国境付近のシリア北部のクルド人制圧地域であると考えられている多くの地域に散らばっていると指摘した。
(後略)
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( 翻訳者:井上奈穂 )
( 記事ID:38042 )