■アルジェリア：ラマダーンは行商人と季節業の稼ぎ時

【アルジェ：ファティーハ・ザマームーシュ】

売り子たちの叫びが響き渡る。誰もが自分の商品について呼びかけている。パンに野菜、香辛料、伝統菓子の匂いが庶民の市場の空気に広がっている。ここ「バルクール」市場は、アルジェリアの首都で最も目を引く古い地区の一つだ。ラマダーン月の到来と共に、この市場は商人たちで賑わい、広がった市場は舗道の平面を覆っていく。道では若者たちが、この良き月にアルジェリア人の需要に応じる様々な商品を陳列している。

失業に苦しむ多くの若者たちのように、青年ヤースィーンは自家製パンを売るという念願に向け奮闘している。アルジェリア社会において最もパン類が消費されることが知られているラマダーン月は、特に商売が無尽蔵である。自家製のパンを売る商売は、断食する人々がそれに向ける大きな関心によって、ラマダーン中に現れる職業の中でも大きな分け前を誇っている。

ヤースィーンは「必要は発明の母」と心得ており、季節と需要に合わせて商売を変える。ラマダーン月にはパンの需要が増大し、特に主婦たちが作ったものは値段が倍増する。彼はいくらかのお金を稼ぐため、これを利用する。「合法的にお金を稼ごうとしているんだ」と語った。

（後略）

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（ 翻訳者:伊牟田彬裕 ）
（ 記事ID:38046 )