殺人犯、コーランの暗記を条件にキサース刑から救われる
2015年06月14日付 Iran 紙


【ショック班】銃で自分の両親を殺害した男に対し、3年間でコーランを暗記するということを条件に、その兄弟・姉妹がキサース刑(同害報復刑)を免除した。

 イラン暦1392年デイ月24日〔※西暦2014年1月14日〕、ある男が武器を手に、南バハール通りにある実家で両親に銃弾を浴びせて殺害するという事件が起きた。

 刑事・司法チームが捜査を開始すると、その家の娘に対する取り調べの過程で、22歳になる兄弟が夜半過ぎに、サイレンサー付きのピストルで両親を殺害したことが分かった。この娘は朝、大学に行くために目を覚ましたところ、両親が殺害されているのを発見したという。

 その家の息子が逮捕されると、男は取り調べの中で次のように供述した。

夜半過ぎ、両親をピストルで殺害したとき、ほかの兄弟姉妹も殺そうと考えていた。そこで朝起きて、彼らを殺すために家のガス栓を開けたが、ちょうどその時、姉妹が起きてしまい、ガスのにおいに気付くと、すぐにガス栓を閉めてしまった。彼女は、私が両親を殺害したのを知って、事件を警察に通報してしまった。

 自分の願望を実現させるためならどんな暴力も厭わないこの男は身柄を拘束され、ついに昨朝、テヘラン刑事裁判所第84法廷の5人の高等裁判官の前に立って、自己弁論を行った。

 公判の冒頭、この男の兄弟姉妹は、彼が3年間のうちにコーランを暗記することができたらキサース刑を見逃すが、それ以外の場合はキサース刑を科すとした。

 報道によると、司法委員会は近く判決を出す予定とのことである。

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( 翻訳者:KM )
( 記事ID:38074 )