パレスチナ:戦争から一年、ガザ住民の記憶
2015年07月06日付 al-Quds al-Arabi 紙


■パレスチナ:戦争から一年、未だ恐怖の悪夢の中で生活し、死の瞬間を記憶するガザ住民

【ガザ:アシュラフ・フール】

昨年の7月7日、イスラエルの爆撃機はガザ地区の各地を標的に血みどろの空爆を始めた。空爆は子ども、女性、若者の数十もの体を引き裂いた。テルアビブ政府は新しい戦争が始まったことを発表し、それを「境界防衛作戦」と名づけた。戦闘は51日間続き、その間ガザの住民は繰り返される攻撃の恐ろしさと死傷者や負傷者の増加のため、本当の休息や眠りを得ることができなかった。

昨年のこの日、イスラエルが8年前から包囲する海沿いの小さな地帯であるガザ地区の住民は、イスラエルとの戦争の渦中にいた。戦争は市民や子どもたちの間に多数の犠牲者を出し、その破壊の規模はこれまでにないものであった。

(中略)

あの激しい戦争の記憶はいまだに、大人になる前のガザの子どもたちの中に残っている。破壊の大きさや何回もの血みどろの空爆、そして死の光景や血と火薬の匂いは、住民たちのイメージの中にいまだ残っているのである。そして住民たちは破壊された建物や子どもを失くした家族たちのまなざし、負傷者たちや障害を負った者たちの痛みの中に戦争の痕跡を見続けているのだ。

破壊された家々はいまだにガザの多くの地域でそのままの状態にあり、負傷者たちはいまだに容態の深刻さのために病院のベッドに横になっている。そして、あの血みどろの空爆によって体のあらゆる箇所を切断され、障害を負った者が数多くいる。この戦争による殉教者は2200人、負傷者は11000人以上、そして数万の家屋が全壊、半壊したと発表されている。

(後略)

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( 翻訳者:川北真以 )
( 記事ID:38089 )