婚資金の支払いのために若い女性を恐喝した男が逮捕(2)
2015年06月09日付 Jam-e Jam 紙
同日付イラン紙11面より
同日付イラン紙11面より

私は簡単に騙されてしまいました

 犯人の被害にあった人物の一人は、ジャーメ・ジャム紙に次のように述べている。

私は事務職員で、ザーヘダーンに住んでいます。4ヶ月前、私は結婚相談サイトを通じて、この若者と知り合いました。彼は自分のことを、高学歴でテコンドーのコーチをしており、エンジニアだと称していました。何度か会いました。彼はことば巧みに、私の信頼を惹き付け、私はこうして〔彼のワナに〕かかってしまいました。犯人の男はまず、あるガン患者を助けたいという理由で、私から数百万〔トマーン〕を受け取りました。私たちの関係が続く中、私は8千万トマーン〔※約260万円〕をこの男に渡してしまいました。そのうち一部は所有していた金製品から工面したもので、また4千万トマーン分は銀行からの借り入れでした。〔‥‥〕

「獲物」から得た金で、妻への婚資金を支払った

 男は女性らを騙したことは認めたが、しかし被害者の一人に対して暴行を働いた容疑については、沈黙している。

 昨日、ベフルーズ(23歳)とインタビューをする機会に恵まれた。以下で、その内容をご紹介しよう。

--前科は?

 ケンカの罪で、アハル県のムショにぶち込まれたことがある。

--結婚は?

 している。妻と5歳になる娘と、アルダビールのパールスアーバードで暮らしていた。農業をしていた。しかし妻は〔他の女性との〕関係や事件のことを知って、離婚を請求してきた。オレと別れ、子供と一緒にオレを捨てた。

--この詐欺方法はどうやって思いついたの?

 〔‥‥〕オレは結婚相談サイトで、若い女の子たちを欺した。自分のことを高学歴、テヘラン在住、テコンドーのコーチ、エンジニア、会計士などと称して、彼女たちの信頼を引きつけた。これらの女の子たちが失恋したのを嗅ぎつけ、そのことにつけ込んで彼女たちを欺した。これまでに1億1千万トマーン〔※約360万円〕以上を、彼女たちから詐取した。

--「獲物」となった女性の一人に、キミは乱暴したの?

 (沈黙)

--手に入れたお金で何をしたの?

 カネの一部は遊興費に使い、また一部は、ワナにかけた他の女の子と会うのに使った。妻への婚資金の一部も、このカネから払った。1200万トマーン〔※約40万円〕は、娘の目の手術代に使った。

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( 翻訳者:ST )
( 記事ID:38096 )