メルスィン県スィリフケ郡で、昨年に比べて深刻な価格下落によってスイカはキロ当たり10クルシュまで、メロンはキロ当たり50クルシュまで値下がりした。スイカとメロンが売れなくなり、生産農家は不満を漏らしている。
今年になりスィリフケ郡でスイカは約1500エーカー耕作されており、メロンは約50エーカー耕作されている。このスイカとメロンが農家と小売店の頭を悩ませている。生産されたスイカとビニールハウスのメロンは腐り廃棄されている。ラマダン月に販売量が増加すると予測した農家は、期待していたような売上にならないと分かると損害を最小限にする方法を考え始めた。
農家のユスフ・アルプチュルク氏は、スイカがキロ当たり10クルシュまで値下がりしたと話す。彼は作物が農地で腐ってしまったこと述べながらこう話した。「去年の今頃は出荷が追いつかないほどだったが、今はスイカが腐っても放置している状態だ。」
同氏はスイカの輸出が著しく減少し、今年、スイカが生産過多となったため、売れないのだと話した。スイカの農場価格が10クルシュまで下がったことで農家に損害が発生することを強調した同氏は次のように続けた、「価格がこのようになってしまっては、農家にとって厳しい日々が続くだろう。」
同氏は農家がスイカの状況をそれほど気に留めていなかったと述べ、農場1エーカーあたり約2,000トルコリラ費用がかかること、スイカがキロ当たり35クルシュより低い価格で販売する状況では農家にとって損害が発生すること、そうした状況でスイカの農業価格が10クルシュまで下がったことを強調した。
スイカのキロあたりの農業価格が10クルシュまで下がったにも関わらず、市民がスイカを屋台や市場で現在キロ500~750クルシュで買い求めているという。
メロン農家のメフメト・エルデム氏は、温室栽培のメロンが当初2.5トルコリラから販売されていたが、突如として価格が下がり50クルシュにまで値下がりと話しながら、郡全体で50エーカーの土地に100トンのメロンが生産され、全体の15エーカーがビニールハウスで栽培されたと述べた。同氏はメロン農家も価格下落の問題を抱えていることを明らかにし、メロンをハウスで市民に無料で配布すると述べた。
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( 翻訳者:尾形知恵 )
( 記事ID:38128 )