ハーメネイー最高指導者「制裁解除はイラン側の約束の履行に応じたものであってはならない」(4)
2015年06月24日付 Jam-e Jam 紙
アメリカの過剰な要求
革命最高指導者は、イランからみて良い合意とは公正かつ公平な合意のことだと指摘した上で、次のように付け加えた。
交渉の過程で、アメリカは制裁解除のために約束した6ヵ月という期間を、まず1年に変更し、その後相次いで過剰な要求をつきつけて交渉を長期化させ、ついには追加制裁をちらつかせるまでになった。彼らは軍事行動について口にし、テーブルの上やら下やらについて話すようになった〔※〕。
※訳注:ローズ国家安全保障補佐官補が今年4月に「イランに関しては軍事的選択肢を含め、あらゆる選択肢がテーブルの上に置かれている」と述べたことを指している。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、交渉の過程をある意味で総括するなかで、「アメリカの要求の仕方を考察・研究して分かるのは、彼らの目的がイランの原子力産業を根絶やしにし、国の核活動の本質的な部分を破壊して、中身のない戯画・看板にすり替えることにある〔※〕、ということだ」と強調した。
※訳注:アメリカはウラン濃縮活動(「本質的な部分」)をイランから取り上げて、イランの核活動を「表面的な」活動(「中身のない戯画・看板」)のみに限定させようとしている、ということ。
同師はイランが2万メガワットの原子力発電を現実に必要としており、それはしっかりとした研究の上で導き出されたものだと指摘した上で、「彼らは〔イランの〕原子力産業を破壊し、この産業のもたらす豊潤な利益をイラン人から奪い取ろうと企てている一方、圧力を継続させつつ、制裁を何らかの形で維持しようと考えているのだ」と付け加えた。
つづく
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( 翻訳者:8413106 )
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