ハーメネイー最高指導者「制裁解除はイラン側の約束の履行に応じたものであってはならない」(5)
2015年06月24日付 Jam-e Jam 紙

 革命最高指導者はその上で、アメリカとの交渉の複雑な舞台裏について説明するなかで、もう一つの重要な点、すなわちアメリカ政府は核合意を必要としているということについて、検討を加えた。

 同師は、次のように付け加えた。

彼らが交渉で自らの目標を達することができた場合、それは彼らにとって、大いなる勝利を達成したということを意味しよう。なぜなら、彼らは独立を希求するイラン国民を屈服させ、他国にとって模範となる可能性のある国を打ち負かしたことを意味するからだ。

〔‥‥〕

 イスラーム革命最高指導者は、交渉の初日から今日にいたるまで、イランが理にかなった要求をしてきたことを強調した上で、「我々が当初より言ってきたのは、不正な制裁の解除を望んでいること、もちろんそれに対し、何らかの見返りを与える用意があること、ただし原子力産業が停止させられたり、それに危害が加えられたりしないことが条件であること、であった」と指摘した。

核のレッドラインを明確に提示

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は自らの発言の続きで、核に関するレッドラインを明確に示した。同師は第1のレッドラインとして、「我々はアメリカ側の執拗な要求に反して、10年とか12年とかいった長期の制約を受け入れない。受け入れることのできる制約の年限については、すでに彼らに言ってある」と述べた。

 革命最高指導者はイラン側の第2のレッドラインとして、制約が設けられた期間中も研究・開発・建設の各作業を継続させていくことを挙げ、「彼らは、12年間何もするなと言ってくるが、このような主張は目に余るほどの無理難題であり、同時に目に余るほど間違った話だ」と付け加えた。

 革命最高指導者は3つ目の核のレッドラインについて説明するなかで、次のように強調した。

経済・金融制裁は、〔国連の〕安全保障理事会に関するものであれ、アメリカ議会に関するものであれ、アメリカ政府に関するものであれ、合意文書への署名がなされ次第、直ちに解除され、残りの制裁も理にかなった期間内で解除されるべきだ。

 同師はその上で、「アメリカは制裁について、そこから何が飛び出てくるのか見当も付かないような、複雑怪奇で重層的、かつ奇妙奇天烈なる方式を提起している。しかし、我々の要求しているものは明確だ」と付け加えた。

つづく


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( 翻訳者:OS )
( 記事ID:38158 )