MHPの主流は「やり直し選挙」
2015年07月15日付 Milliyet 紙


連立政権についてダヴトオール首相に否定的な返答をしたMHPについて、今後のシナリオが予想されている。AKP-CHP政権が樹立しない場合、やり直し選挙へと向かう見方が強まっている。

MHPのデヴレト・バフチェリ党首がアフメト・ダヴトオール首相に連立政権について、「ない」という返答をしたことを受けて、今後どうなるかに注目が集まっている。MHPはAKPの会談続行という申し出を拒否しなかったが、しかし一方でこのための特別な委員会も設立していない。そして「必要に応じて、事前に約束を取り付けた上での対話」という態度を示すだろう。MHP内では、AKP-CHP政権が成立しない場合やり直し選挙に向かうとの見方が強まっている。その場合、MHPは国を選挙に持っていこうとする少数派政権を支持する可能性があるという説が流れている。

■CHPの投票が無駄に

MHP指導部は8月初めに内閣成立不成立の色がはっきりとすることを期待していた。不成立となった場合、大統領が組閣の権限をCHPのケマル・クルチダルオール党首に与えるが、CHP党首の会見はすべて無駄になるだろうと考えている。
国会の舞台裏で選挙がどのように行われるか様々な説が話されている。主流の見方はMHPがAKP政権を外側から支持する可能性があるというものだ。MHPはこのシナリオは受け入れていないが、一方でバフチェリ党首が選択肢のひとつとして少数派政権についても言及したことが注意を引く。MHP内では、「それはMHPではないかもしれない。しかしAKPの少数派政権を外側から支える方策も無視されるべきでない」と述べられている。

■PKKについて説明

前日に行われた会談に関する情報が明らかになってきている。得られた情報によるとバフチェリ党首はダヴトオール首相に対し、「我々と連立政権を築くならば、解決プロセスにおける進展はどうするのか。ドルマバフチェにおけるこの会談を今どうしようというのか」と興味深い質問を投げかけた。ダヴトオール首相はこれに対し、解決プロセスが民主主義的観点から得られたもので、重要な措置がとられながら進展してきたこと、必要ならばより詳細な情報も与えることができることを説明した。バフチェリ党首は、「あなた方は我々の客だ。我々はここの主だ。我々の考え方は明らかだ」と返答した。

■「分裂を深める」

ダヴトオール首相の「我々の基盤はあなた方を必要としている」と強く発言すると、バフチェリ党首はAKPとMHPの間に作られる連立政権が、クルド問題解決プロセスの続行を望む一部の人々によって「戦争連立」として名づけられていると述べ、この状況が「社会的分裂」をも深める可能性があると警告した。

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( 翻訳者:満生紗希子 )
( 記事ID:38177 )