夏の最初の月〔イラン暦4月、西暦6/7月〕も半ばにさしかかり、暑さも最高潮に達するなか、節水の不徹底と水消費量の自然な増加によって、国内の水と電気をめぐる状況は危険な領域に入っている。
ジャーメ・ジャム紙記者のリポートによると、国の上下水道会社とイラン電力(TAVANIR、イラン電力生産送電流通管理社)が水および電気の状況に関して出している数字は、警戒を必要とする色調が日増しに強くなっている。これらの数字によると、水に関して切迫した事態に直面している都市の数は増加傾向にあり、すでに20以上の都市で要警戒レベルに達している。
その一方で、水不足は徐々に発電にも影響を与えている。実際、今週の中ごろから、水力発電所による発電はほぼゼロに近づいており、そのためテヘランやその他の一部大都市では停電が散発的に発生している。
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このことについて、国の上下水道エンジニアリング社の副社長(運用監視担当)は〔‥‥〕「現在、国内の547の市が水に関して切迫した状態にあり、3ヵ所の大都市では、水の供給で非常事態にある」と述べている。
ハミードレザー・タシャッヨイー氏はファールス通信とのインタビューで、今年のティール月10日〔西暦7月1日〕までの降雨量が昨年と比べて15パーセント、長期的な比較でいえば21パーセント減少しており、こうした状況は国内のほとんどの州で見られると指摘した上で、「例えば、
ホルモズガーン州では降雨量が昨年比で69パーセント、長期的な比較では64パーセント減少している。こうした降雨量の減少が原因で、現在、国内のダム容量の49パーセントが空になっている」と付け加えた。
同氏は、国内には水源のまったく存在しない地域もあるとし、また水不足をお金で償うことはできないと指摘した上で、「水を生産することはできないということに注意すべきである。国民が協力し、〔水の〕使用がしっかりと管理されれば、水不足という問題は無事乗り越えることも可能だ」と述べた。
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( 翻訳者:AWN )
( 記事ID:38233 )