ベイルートの通りでゴミを持ち上げるブルドーザー(al-Hayat)
■ベイルートでの間に合わせ的なゴミ処理
【ベイルート:アマンダー・バラーダイー】
ベイルートの路地や街路、そしてその近郊を10日前までは埋めつくしていたゴミの袋が、昨日(30日)、驚くべく程に減少した。これは、ベイルート県知事ズィヤード・シャビーブ氏が一昨日午後に表明した緊急計画を実行し始めたことによる。
ハンダク・グミーク、ハムラー、コルニーシュ・マナーラ沿いからアイン・マリーサ にかけては、ホテルや観光施設などがあり、レストランやカフェなどに近い地区であるが、その地区に、この2週間にたまったゴミの山が取り除かれたゴミコンテナーが現れた。ただ、害虫予防のためにゴミ袋に撒かれた白い石灰質の防虫剤の名残が見られる。
ハムラー通りでは、マスク着用は、この地区の住人や、ここを訪れる者、ここで働く者の装備の一部となってしまった。この通りで、一人の若い女性が一口コーヒーを急いですすった後、マスクで顔を覆った。腐ったような匂いが減ったとは言え、彼女は「まだ臭っているわ」と言う。
新聞の売り子には厳しいご時世となっている。彼は、別の場所に売り場を移し、そこでお得意を待つしかなくなっていたが、その後、いつも新聞を並べる場所に戻って来た。彼が場所を移したのは、ゴミの散乱で通りを歩く人々が減ってしまったからだった。
一方、収集し、圧縮、梱包した後にゴミを捨てる場所に関しての、公式な発表はなかったが、ベイルート川近くのカランティーナ橋の上でゴミを投棄するトラックが見られた。
(後略)
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( 翻訳者:井森彬太 )
( 記事ID:38316 )