■入植者の放火によりパレスチナ人幼児が犠牲に
【ラーマッラー:ムハンマド・ユーニス、ナザレ:アスアド・タルハミー】
パレスチナ人のムハンマド・アブー・フダイル青年が、占領下エルサレムのシュアファート地区で誘拐されたのち生きたまま焼かれてから一年が経つや否や、入植者達は同様のテロ攻撃を行った。
入植者達は今回、木曜から金曜にかけての深夜、ヨルダン川西岸、ナーブルス南東部のドゥーマ村にあるサアド・ダワーブシャ氏宅に手榴弾を投げ入れ、一家全員を焼殺しようとした。これにより、同家の幼児アリー君が亡くなった。父親と母親、またもう1人の子どもは重体で、イスラエルの病院2つに搬送された。同病院の発表によれば、母親は全身の90%にⅢ度の熱傷を、子どもは全身の60%にⅡ度の熱傷を、また父親は全身の80%に熱傷を負っている。
この犯罪は、厳しい国際的批判にさらされ、テロ行為と見なされた。米国政府はこれを、「残忍なテロ攻撃」という「非常に厳しい表現」で非難し、声明の中で、「テロ行為(を犯した)殺人者らを逮捕し、法の裁きを受けさせるため、治安部隊に対して、あらゆる有効な手段に訴えるよう命令したこと」を歓迎した。また、「この悲惨な事件の後(でも)、全ての当事者は冷静な態度を維持し、事態の悪化を避けるよう」要請した。
同様にEUは、入植者による暴力を「一切認めない」よう呼びかけ、「徹底かつ迅速な調査」と「地域住民を保護するための強力な措置」を求めた。また、(イスラエル・パレスチナの)二国家原則の解決を脅かす入植に「強く反対すること」を改めて訴えた。
(後略)
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( 翻訳者:増田まい )
( 記事ID:38329 )