トルコの農業従事者は540万人
2015年03月19日付 Hurriyet 紙

トルコの経済発展と並行して、国内総生産(GDP)における割合が7.4%に落ち込んだのに対し 、農業がいまだにトルコ経済における最重要部門のうち、トップを飾っている。農業は、609億 ドル以上の価値をもって、経済に大きな貢献をもたらしている。農業自体がもたらす価値の他にも、食品産業、テキスタイル、菓子製造などをはじめ、あらゆる部門に生鮮品を供給している。農業はまた、交通や金融部門にも大きく貢献していることを忘れてはならない。この枠組みにおいて考えられていることには、農業の経済における比重は7.4%を更に上回るものと言っても、誤りではない。

■各国の政治

トルコ農業会議所連盟(TZOB)のシェムスィ・バイラクタル会長 は、適用された当初より今まで、戦略部門における特徴を見失わずにいる農業が、エネルギー部門と共に切り捨てられない部門としてトップに至ったことを強調した。同氏は、「どの社会も国も、食糧の安定性への保証を、(国家)存在の所以と見なすため、農業を重んじない先進国など存在しない。アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、イギリス、オランダ、ベルギー、スイス、スウェーデン、デンマーク、日本、オーストラリア、カナダのような国々が農業においてあらゆる国の中でも最新式の技術を導入し、最も重要な政治目標として見なしている。トルコが農業に焦点を当てること、これらの国々の中に入ること は基本的政策であるべきだ。」と話した。農業部門の雇用における割合は、2014年には21.1%を実現した。2013年には601万5000人人であった農業従事者は、2014年においては人に減った。雇用における減少にもかかわらず農業は、12%という失業率を、2.1ポイントの減少と共に9.9%という一桁に保つことを果たした。バイラクタル会長は、農業における雇用の特徴が、危機に対して獲得する保証 であることに言及し、「危機に際して失業率の減少に貢献する農業は、ほぼ全てを和らげている 。農地に残り、どんな状況下においても農作の継続に務める農家たちのこの国にとっての重要性は、議論の余地もない」と話した。

■多様化へのサポート
シェムスィ・バイラクタル会長は、IPARD(EU加盟前地域開発補助金)のプログラムによって、農業経営の再編成 と、EUの基準に合わせることを目指した投資が、地方経済の動きを多様化させること、そして発展を目指し備えられるプロジェクトの資金援助の枠組みから恩恵を受けることができると述べた。また、「省庁も農村活性化へのサポートという視点で、集中的な灌漑システムや、生産物の処理、保管、代替エネルギーを使用した新たな温室の設置のような分野にサポートを行っている」と話した。

■ローンが重要性をもつ

シェムシ・バイラクタル会長は、長期的ローンによる固定投資 が、必要となる機関の設置や、農業器具や機械の購入に重要性をもつことに言及し、「ローンが収穫の前衛となること、収穫期に支払われることは農業の本質である 」と話した。機械の輸入に際しての機会と簡便性については、「『2015年における輸入体制』によれば、トラクターの輸入には30%の関税がかかる。中古車については、トルコでは未製造の機械の輸入に際しての手間を省くことができる」と述べた。

■農家たちは、支援されるべきだ

バイラクタル会長は、新たなチャンスを創出するべく、農家たちには融資を獲得し、資金の問題において力を与えられる必要があることに言及し、「農家が経済力を増せば、農家たちはというと、国民と世界が求める農産物を、新しい技術を駆使しながら獲得できるのだ」と述べた。

■世界で7番目の順位に

バイラクタル会長はトルコの農業における優位性という議題について情報を伝え 、「トルコは生産力の観点から欧州で一位、世界では7位に位置する。トルコの地理的、そして気候的特徴として、コーヒー、カカオのようないくつかの熱帯性農産物を除き、あらゆる種類の農産物を生産することができる 」と語った。

食糧農業畜産省の推測によれば、2023年に我々の農業生産額は1500億ドルとなり、輸出額は300億ドルとなるだろう。トルコは、農業部門において多くの国々と比較して、非常に優位に立っている。しかしながら、農家の財政については注視すべきいつくかのポイントが存在する。なかでも、農家たちの需要は正しく検証され、それらにふさわしいローンの種類と機関に向けられることは、最も重要なこととなる。
ヤプクレディ 農業銀行(YKTB)のローンは、生産者たちが農業活動から獲得した収入と返済能力 を考慮しながら、農業生産のタイプによって決定される。
「運営ローン」と「投資ローン」という2つのメイングループに分けられるローンに加え、ヤプクレディ銀行のクレジットカードが、生産物を農家たちに無利子で買い物するチャンスを保証し、カードによってATMや窓口から現金を引き出すという手続きにおいて使用される可能性も、提供される 製品として現れる。最も大切なことは、クレジットカードの支払期間 が農家の収穫期に合わせて決められることだ。ヤプクレディ銀行 は郊外地域において250近くの支店によって、食品産業から畜産業まで、あらゆる業種にわたって農業部門をサポートしている。

■トップ10に55品目

トルコは世界で、ヘーゼルナッツ、アンズ、イチジク、アメリカンチェリー、サクランボ、マルメロ、そしてケシの実といった7品目で1位、スイカ、メロン、イチゴ、リーク、ハチミツ、そしてベッチという6品目で2位、レンズ豆、リンゴ、キュウリ、ピーマン、インゲン、クリ、ピスタチオ、そして羊乳といった8品目で3位にランクインする。また、6品目で4位、7品目で5位、4品目で6位、8品目で7位、2品目で8位、3品目で9位、4品目で10位に位置する。国連の食糧農業機関のデータによる、トルコ産製品のいくつかを対象に行われる調査によれば、トップ10に55品目が並ぶ。

■101億リラの支援

農業の近代化は、機械と設備投資 へのサポートをしながらなされる必要がある、と述べるバイラクタルは、「圧力灌漑システムや、経営、保管、分別ユニット、トラクターや機械設備といったサポートを受けている。市場調整の枠組みにおいて基本のサポートと第一のサポートが重要となる」と話した。バイラクタルは、2015年における国からの支援は、2014年と比較して、9.9%の割合で増加し、101億リラにまでのぼると計画されていると述べた。

■土地が細分化されることはない

バイラクタル氏は、トルコの農地は財産法の規定のため、行き過ぎた細分化にあっていることを強調し、「経営者ごとの農地の大きさは590アールにまで減少した。脱却するために我々が継続的な対策に取り組んでいる 、『土地保存と土地利用法改正に関する』法は、土地が細分化されることを防止することになる。」と言及した。
食糧農業畜産省が行う耕地整理事業も、真っ先に完了されるべきである」と述べた。

■コットン部門

トルコによる、2011年において98万トンになるコットン繊維の生産は、2012年には88万2000トン、2013年には88万5000トンとなった。さらに2011年に130万トンであったコットン繊維の消費は、2012年には132万5000トンに、2013年には136万5000トンに増加した。2011年において4万7000トンであったコットン繊維の輸出は、2012年には6万5000トン、2013年には11万9000トンに達した。コットン繊維の輸入については、2011年に51万9000トンであった一方、2012年に80万4000トン、2013年に87万6000トンに及んだ。トルコの2014年のコットン、コットン繊維、およびコットン製品の輸出額は、18億7523万6000ドルであり、輸入額は、30億2204万7000ドルであった。

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( 翻訳者:森山もなみ )
( 記事ID:38335 )