イスタンブル不動産協会会長ニザメッティン・アシャ氏は、大学のある地区で家賃が2倍に高騰したと述べた。
大学入試(ÖSYS)の結果により、イスタンブルにある大学に登録した学生達の一部は、住む場所に公立あるいは私立の寮を選ぶ。家に住みたい学生達はというと、大学に近い地域で賃貸のアパートを探し始める。この状態は、大学がある地区で家賃を高騰させる原因となっている。
■1月から要望が増えた。
イスタンブル不動産協会会長ニザメッティン・アシャ氏は、1月から現在まで賃貸のアパートの需要の高まりと家賃の高騰を見てきたと述べた。
4月、5月ごろまで家賃は30%から40%ほどの上昇であったが、昨年1,000リラだった家が現在は2,000近くま上昇していることを述べたアシャ氏は、次のように話した。「6月と7月も採用や異動の季節である。これも賃貸アパートの値段の高騰の原因となった。最も大きな要因は、大学生である。イスタンブルには 何十校もの大学がある。ベシクタシュ区だけで9の大学がある。入学や卒業で移動する学生の数は、年間およそ15万人から20万人と推定される。イスタンブルにある賃貸のアパートの20%は学生の移動の影響を受ける。
アシャ氏は、大学の二回目の登録の時期には、寮に入る希望を断念する学生達がおり、(いっぽう)学生達は学生寮に長く留まることを望まないと述べた。
学生達が、社会生活の中にいることを望み、そのため希望された地区の家賃は上がっていると述べたアシャ氏は、「これらの地区の中の筆頭にベシクタシュが来る。レヴェントやエティレルといった場所は、より裕福な学生が選択している。大学のある地区の家賃が2倍に高騰した。さらにいくつかの地域では2倍を超えた」と話した。
■学生達でにぎわっている町
アシャ氏は、アヴジュラル、バフチェリエヴレルとキュチュクチェクメジェも、学生達が賃貸のアパートを探している地域であると述べた。
この地域では近年700リラから800リラで素敵な部屋を借りられたが、ここ最近は1,200リラから1,300リラの家も見当たらないと述べたアシャ氏は、「カドゥキョイの中心街も、マルマラ大学がここにあるため需要がある。ウスキュダルは、ベシクタシュとカドゥキョイに両方に近いため好まれる場所のうちの一つである。今年は 20万人の学生が家を求めるだろうと予測している」と述べた。
■都市の再開発とシリア人は引き金となった。
アシャ氏は、都市の再開発も家賃を高騰させたと述べた。需要の増加の原因について触れたアシャ氏は次のように続けた。「需要ができたのだ。家賃は突然高騰した。この理由の中には、急速な都市の再開発によって家が取り壊される市民が賃貸に変えることもある。これも一つの需要である。2番目は、大量のシリア人がやってきたことである。私達が代替地区と呼んでいるバージュラル、ギュンギョレン、エセンレル、アヴジュラル、エセンユルトのような場所で家賃の高騰の原因となっている。シリア人 はファーティフに留まれなかった。なぜなら、ファーティフに来る外国人は、観光目的で来た人々である。シリア人達がイスタンブルの西に流れたことによって、例えば、バージュラルで400リラだった家が900リラまで高騰し始めた。」
アシャ氏は、家の値段の高騰によって賃貸の需要が増加したと強調した。
人々が家の購入を控えていると述べたアシャ氏は、「昔は、『家賃を払うかわりに、少しお金をたして家を買おう』と、人々は言っていた。しかし現在は利子が高く、家の値段の高騰のためにこの種の要求は抑えている」と述べた。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:38395 )