トルコ旅行会社協会イズミル地区支部長ルザ・ゲンジャイは、政治の不透明さとテロ行為のため、旅行会社へのキャンセルが相次いでいると述べた。
トルコ統計局は、2015年4月から6月の第二四半期の観光収入についての統計を発表した。観光収入は、4月、5月、6月の第二四半期で前年同期に比べて13.8%減少し、77億3367万7000ドルとなった。前年同期の観光収入は、89億7500万ドルであったと発表した。観光収入の内訳は、 86.7%が外国人観光客、13.3%が国外に居住しているトルコ人である。第二四半期における外国人観光客の平均支出は691ドルで、国外に居住しているトルコ人の平均支出は921ドルであった。
■収入は9%減少した
2015年の上半期の観光収入は、2014年の上半期に比べると9%、約12億ドル減少した。前年の上半期は137億8381万2000ドルであった観光収入は、今年の上半期は126億256万7000ドルに留まった。トルコからの出国手続き件数は、2015年の第二四半期においては前年同期と比べると、2%減少して1075万1351件であった。トルコ旅行会社協会イズミル地区支部会長ルザ・ゲンジャイは、政治の不透明さとテロ行為のため、旅行会社へのキャンセルが相次いでいると述べ、次のように続けた。
「トルコでテロ行為が増加し、総選挙を行ったにもかかわらず組閣できない政治的な不透明さ、不安定な環境は、特にヨーロパ諸国から懸念されている。地中海岸の諸国は、トルコが安全な場所でないというネガティブキャンペーンを行っている。最近では、イランがドーウバヤズィットでイラン人ドライバーの銃撃され殺害された事件後、『陸路でのトルコ旅行はしないように』という警告をした。毎日ツアーのキャンセルが相次いでいる。やってきた観光客もホテルから外に出ない。観光客は、安全と感じない場所には行かない。問題の解決には、まず政治の安定が必要である。」
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:38444 )