英仏:「密入国斡旋業者」に対処するための英仏治安協定
2015年08月21日付 al-Hayat 紙
■「密入国斡旋業者」に対処するための英仏治安協定
【ロンドン:ジャアファル・アフマル】
イギリスとフランスは、フランスのカレー港を経由してイギリスへ到来する難民の波に対処するため、両国の治安機関の協力の下「指揮統制センター」を設立することで合意した。協定では、「ダーイシュ」と関わりがあるとみられる一部のヨーロッパ人の監視を項目に含むことについて繰り返し言及された。
イギリスのテレサ・メイ内相は昨日(20日)カレーにて、フランスのベルナール・カズヌーブ内相と共に治安協定に署名したのち、「このセンターが密入国斡旋業者を容赦なく追及するであろう」と述べ、更に「カレーの治安強化に起因する「危険性」、そしてこれにより難民を他の地域に追いやることになることについてはよく理解している」と付け加えた。
協定調印は、今年初めから欧州連合へ入国した難民の数が、過去に例がない程ふくれあがったことを背景になされることになった。欧州対外国境管理協力機関「フロンテクス」の発表によると、今年初めから7か月の間にヨーロッパに到着した難民の数は、前年同期間の12万3千人に対して34万人を超えている。また、先月7月の間では10万7千人の難民がヨーロッパに入国しており、昨年同月と比較して3倍に上昇したことを指摘している。
過去数か月間に、英仏間を結ぶ「ユーロトンネル」を通じて数千の不法移民がイギリスへの入国に成功している。その一方で、フランス北東部にあるカレーのキャンプ場では約3000人を超える難民がトンネルを経由してイギリスに入国する機会を待っている。
(後略)
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( 翻訳者:兵頭輝夏 )
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