イスタンブルの歴史的半島と湾岸道路を様変わりさせる開発計画の中止決定に対して行われた異議申し立てが、受け入れられた。開発計画では、イェディクレ・ボスタンラルとクムカプまでの非常に広範囲にわたる場所のさらなる開発を許可していた。一方、湾岸道路の交通が、スィルケジからイェニカプまで地下に移されることも計画されていた。
イスタンブル管区行政裁判所は、イスタンブル第二行政裁判所による「歴史的半島における、都市の歴史的・考古学的・第1等考古学的保護地区の1000分の1スケール保護目的開発計画」に関して行われた、実施中止の決定に対する異議申し立てを、承認した。
■ファーティヒ区が発表した
ファーティヒ区から行われた書面での発表によると、イスタンブル管区行政裁判所は被告側の文化観光省とイスタンブル市、ファーティヒ区がイスタンブル第2行政裁判所の実施中止決定に対して行った異議申し立てを審理した。
裁判所は、裁判で、2人の都市プランナーと1人の建築家を含む専門家委員会が専門領域の点で不十分であり、交通専門の都市プランナー、地図製作者、芸術史家、修復専門建築家らの参加によって新たな専門家委員会が組織される必要があるという確信に達し、組織されることとなる新たな委員会による視察と専門家の調査が行われた後、作成される報告書に従い、実施が中止されることについて新たな決定を行うために、被告側の行政機関による異議申し立てを受け入れた。
管区地方行政裁判所がイスタンブル第2行政裁判所による中止決定の取消判決を下す一方、7日間の法的期間を超えるという理由で、原告側の異議申し立てを拒否した。計画実施の中止要求について新たな決定が行われるために、満場一致でこの件は関連する行政裁判所に差し戻されることが決定した。
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( 翻訳者:鈴木歩実 )
( 記事ID:38502 )