シリア・イラク:ダーイシュ、男性の「体形を露わにする服」着用を禁止
2015年08月27日付 al-Hayat 紙

■「ダーイシュ」の宗教警察、男性の「体形を露わにする服」着用を禁止

【ロンドン:本紙】

「シリア人権監視団」が昨日(26日)に伝えたところによると、ダーイシュに属する「ヒスバ」(宗教警察)は「ユーフラテス州」(ブーカマール市とカーイム市の間のシリア・イラク国境地帯)において、男性がいわゆる「体形を露わにする服」を着用することを禁じた。そして、この種の衣服を販売する店主らに、商品の押収処置までに20日間の猶予を与えた。

同監視団は、「ユーフラテス州におけるヒスバの印が押されたチラシの写し」を入手したと報告した。このチラシは、「ユーフラテス州」(ブーカマール市と同市郊外およびイラクのカーイム市と同市郊外)のシリア側のダーイシュの支配地域で配布されたもので、以下のような記述があった。「あなた方は、不信仰者らの服装を模倣するということは、いわば彼らを規範とすることになることを十分に認識しているはずだ。それ故、体を締め付けたり、男性であることを際立たせ、恥部を際立たせるような衣服の着用はイスラーム法に反している。つまり、このような衣服の着用は宗教上の敵の慣習であるばかりか、一部の型(ズボン・パンツ)は人の礼拝を台無しにしてしまう。なぜなら、礼拝で身を屈めたり跪いたりする際に恥部が露わになってしまうからだ」。

このチラシには次のようにも書かれている。「従って、我々はイスラームの青年たちに、宗教上の敵の模倣に注意し、それから遠ざかり、イスラームにかなう風貌を遵守すること、そして伝統的なムスリム社会に適する身なり、服装をすることを求める」。

さらに、「以上のことから、あなた方の同胞であるヒスバのメンバーはこの声明に反するいかなる人物に対してもその問責を行う。このように、商店所有者らが恥ずべき低俗なきつい服(体形を露わにするようなモデル)を販売することを禁じ、この声明の日付から20日後にそのような衣服の押収を行う予定である」と記されていた。

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( 翻訳者:栗原利枝 )
( 記事ID:38515 )