アフメト・ダヴトオール首相は暫定選挙管理内閣での閣僚の人事において”地域的均衡と対テロ”を考慮に入れているという。
ダヴトオール首相率いる選挙内閣でクルド人4人、ザザ人一人の大臣が生まれる。新しい職業食糧農業大臣クトベッティン・アルズ氏、財務相メフメト・シムシェキ氏、そしてEU相アリ・ハイダル・コンジャ氏の三人がクルド系、副首相のェヴデト・ユルマズ氏はザザ系であり、また国民の民主主義党(HDP)所属の大臣ミュスリュム・ドアン氏はアレヴィー派のクルド人であることが知られている。
内閣で公正発展党(AK)所属の大臣らと並んで、党に近い(官僚出身の)人物が選ばれたというのが議論の的になる一方で、ダヴトオール首相は「二か月半の政府に新メンバーを任命することは深刻な問題になったでしょう。多くの省庁で仕事を学ぶのに6か月はかかります。ですから政務次官や副大臣が大臣に就任するのが正しいと思っています。国家安全保障評議会に加わる大臣たちを決定するとき、国民感情とトルコの全体像が考慮されたのです。」と声明を出している。内閣の中で驚きをもって迎えらえた内務省での人事異動では他のことが影響していると囁かれている。
■アルトゥノク氏にアラ氏のサポート
選挙前にエフカン・アラ氏は憲法の定めに従い内務相を辞任した。彼が省を”影の大臣”として支配していると指摘されている。アラ氏が解任されたセバハッティン・オズチュルク氏と親しい同僚であったことは知られている。しかし情報筋によると、両者の間で対テロ闘争と最近の政策について見解の相違が生まれ、オズチュルク氏の代わりにイスタンブル警察署長セラミ・アルトゥノクが就任することが決定したといわれている(取り沙汰されている)。
アルトゥノク氏がアラ氏の大学時代のクラスメートであったこと、この人事異動が他の大臣らとは違って三日前に確定したといわれている。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:市野太音 )
( 記事ID:38542 )