サウジ:「アラムコ」の集合住宅で火災、死者11人、負傷者219人
2015年08月31日付 al-Hayat 紙
「サウジアラムコ」の集合住宅の上に上る煙雲(AP)
■「アラムコ」の集合住宅で火災:死者11人、負傷者219人、多くが煙による呼吸困難
【コバール(サウジアラビア):バドル・シャフリー】
サウジアラビアのフバル市にある「サウジアラムコ」社の集合住宅タワーで発生した火災により11人が死亡、219人が負傷した。これを受け、数十の民間防衛隊が消火活動、この集合住宅地からの住民退避活動に協力した。同ビルは、ダンマーム市とフバル市を結ぶ幹線道路に位置する。また、ヘリコプターや複数の救急チームも負傷者救助に加わった。
東部州の民間防衛隊は次のように伝えた。火災は昨日(30日)の明け方に「住宅タワーの地下の一室で発生し、まもなく近隣のタワーに火が燃え移った。地下に保管されていた何点もの家具や自動車があったことで、火はさらに激しさを増し、厚い煙が立ち上った。その結果、高層階にいた住民らが閉じ込められてしまった」。
同民間防衛隊長アスアド・オスマーン少将が記者会見で述べたところによると、30チームもの消防隊の尽力により火は消し止められた。また、17チームの救助隊が住民をこの集合住宅地から退避させた一方、「サウジアラムコ」の救助隊は多くの住民を事件現場近くの新設された近隣地区へと避難させた。さらに、同少将は、行方不明者や住居内に閉じ込められた人々の捜索を行い、事件の原因について調査を開始すると明言した。
また、サウジアラビア赤新月社チームも事件現場に駆けつけた。そして東部州の赤新月社のアブドゥッラー・カビーリー報道官は次のように語った。「9つの救急隊と2つの先進救急隊が現場へ出向いた。また、公立、私立双方の保健機関からも10チームが加わり、救急処置が行われたが、うち13人は重体であり、全員がダンマーム市、フバル市、ザフラーン市の病院に搬送された。一方、他の負傷者らは事件現場にて応急手当を受けた」。また、同報道官は、負傷者のほとんどが煙による呼吸困難状態にあったと指摘した。
(後略)
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( 翻訳者:栗原利枝 )
( 記事ID:38548 )