パレスチナ:ハンストの囚人数増加
2015年09月03日付 al-Hayat 紙

■ハンストの囚人数増加

【ガザ:ファトヒー・サッバーフ】

ヘブロン市出身の囚人スライマーン・イスカーフィー氏(30歳)は、一昨日(1日)当局による拘置に抗議して公開ハンガーストライキを開始した。パレスチナ囚人組合によると、同氏は2014年11月12日から拘置されており、それ以前には複数のイスラエル刑務所で6年間を過ごした。同氏に対してはこれまで何度も当局により逮捕状が発行されている。

イスカーフィー氏を含め、ハンストを行っている囚人は7人に上る。その中には、ベツレヘム市近くのドゥハイシャ難民キャンプ出身の囚人ビラール・サイフィー氏(26歳)もいる。同氏は当局による拘置の終了を求め、今日で8日連続となる公開ハンストに踏み切っている。一昨日「マジドゥー」刑務所に息子を訪問した同氏の母親によれば、刑務所管理部は6日前にハンストを開始した同氏を独房に移したという。同氏はおよそ6か月前、占領当局により逮捕され、6か月間の拘置を課された。そして一昨日、拘置期間が延長された。

サイフィー氏とイスカーフィー氏に加え、他にも5人の囚人が先月20日から当局による拘置に抗議して公開ハンストを行っている。この5人はパレスチナ解放人民戦線の指導者らで、ニダール・アブー・アクル氏とその同志のムニール・アブー・シャラール氏、ガッサーン・ザワーヒラ氏、シャーディー・マアーリー氏、そしてバドル・ラッザ氏である。

また、パレスチナ自治政府のイーサー・カラーキウ囚人・釈放者問題委員会委員長が発表したところによると、アブー・アクル氏は胃と動脈の問題、高コレステロール値により苦しんでいるが、ハンストの初日から5種類の薬の摂取を止めたのだという。同様に、ラーマッラー市出身の囚人ムハンマド・ジュブラーン・ハリール氏(33歳)は約8年に及ぶイスラエル占領刑務所における隔離により、精神的・神経的な問題で苦しんでいる。

一方、イスラエル占領当局はラーマッラー市出身で先月8月17日に逮捕された記者のハーズィム・ヤースィーン・アビード氏(40歳)の拘置期間を今月10日まで延長した。同氏はヨルダンとの国境、西岸東部のイェリコ市にあるカラーマ検問所(アレンビー)を通ってレバノンにある仕事場へ向かっている最中に逮捕された。同氏はレバノンの首都ベイルートから配信されているパレスチナの衛星放送「エルサレム」チャンネルで働いており、身分証明カード関連の手続きを済ませるため出生地へ来ていた。

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( 翻訳者:栗原利枝 )
( 記事ID:38569 )