シリア:ダーイシュがキリスト教徒に人頭税
2015年09月04日付 al-Hayat 紙


■「ダーイシュ」、ホムス近郊のキリスト教徒に人頭税

【ロンドン、本紙】

「ダーイシュ」は昨日(3日)、シリア中央部のホムス郊外にあるカルヤタインの町のキリスト教徒に「ジズヤ(人頭税)」を課すと共に、親体制派であるシーア派勢力は、空爆による攻撃なしにイドリブ地方フーア市の抵抗勢力の進軍を止めるための空爆がないことに対する抗議を行った。

また「シリア人権監視団」の報告によれば、「ダーイシュ」は「ジズヤを払うかイスラームに改宗するか、もしくは町を去るか」との選択を同意させたことに基づき「ジズヤ」を課したのを受け、カルヤタインの町のキリスト教聖職者の男性たちから金を受け取ったが、一方で住民たちはIDカードを受け取った後で町を去る意志を示した。

「ダーイシュ」の「ダマスカス州」のメディア事務局は「ダーイシュ」の指導者アブー・バクル・バグダーディー氏と、カルヤタインの住民との間にかわされた合意文書のコピーを配信した。カルヤタインは先月初めに同組織が支配下に置いている。その文書の中には住民が「修道院や教会を建設すること、十字架や聖書に関するものなどをイスラーム教徒たちの所 やキリスト教徒の市場に持ち込むこと、キリスト教の礼拝の際やその他の宗教行為の際にスピーカーを使用すること」、「教会内での礼拝時の朗誦や、鐘を鳴らす音がイスラーム教徒の耳に届くこと」がないよう、また「スパイを匿うなど、組織に対する反逆行為」をしないことが書かれている。

またこの合意には、キリスト教徒が「服装や売買に関する良識的規定を遵守し」、 「ジズヤを支払うこと、その額は成年男性1人あたり4ディナールであること、武器を所有してはならないこと」が含まれている。

(後略)

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( 翻訳者:土屋実咲 )
( 記事ID:38578 )